- Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532132651
感想・レビュー・書評
-
最近経営学にはまっていてまずこの本を読みました。
難しいけど経営戦略について深く知ることができました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経営学は学問ではない、と昔大学生のころ議論した記憶がありますが、企業経営が社会の中で占める比重が高まった現代では、人間行動を分析するものとして重要な学問ではないか、と考えます。
著者は最初に、論理的に考えることの重要性を説いています。論理的に考えれば必ず素晴らしい戦略が生まれるか、というとそうではない。しかし人間個人は非合理性を時に強く発現する存在なだけに、目の前に横たわる不確実性を論理的に解きほぐすだけでも、差別化できる戦略立案の素地が生まれるのだと思います。
本書の特徴はブレイクダウンされた経営戦略理論だけでなく、それぞれに過去の企業の成功例をあてはめ、説得力としています。何度か読み返す価値のある本だと思いましたが、残念なのは失敗例を採り上げていないこと。実は失敗例こそが、経営戦略を取捨選択する現場では、判断材料になるのかもしれません。
また本書では「見えざる資産」の重要性を繰り返し説いています。資源適合の章で見えざる資産との適合のみを論じる形になってしまったこと、例示も繰り返し登場していること、など要望は尽きませんが、情報の流れとか従業員の頭の中とか、理論化しにくい部分こそ、戦略実行の現場では困難ともエネルギーともなって現れるものであり、共感できました。 -
2008.3購入
-
「戦略とは論理である」経営戦略の根底に流れる論理を「適合」という観点から体系的に整理された良書だと思う。著者の思考の深さと思考の抜かりの無さが隅々にまで渡っている。哲学書のような重みを持つ書籍。
-
【経営戦略論】いい戦略とはなにか。戦略の『市場適合・インターフェイス適合・内部適合』について書かれています。ケースが盛りだくさんなので、わかりやすい。