寓話で学ぶ経済学: 自由貿易はなぜ必要か

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532147488

作品紹介・あらすじ

次の世紀を迎えようとしている今日、アメリカの対日貿易赤字が増加していますが、それはニュースの一面をにぎわせてはいません。それは日本の経済が芳しくないという話が伝わっているからでもあり、最近のアメリカではメキシコや中国の脅威を語ることの方が人々を恐れさせるのは容易でもあるからです。しかしながら日本の経済が回復するに従い、自由貿易反対論者の牙は再び日本に向けられるでしょう。日本でも同様にアメリカとの貿易に危機感を持つことでしょう。国家レベルで見た場合、これらの危機意識は誤った経済成長、競争そして雇用のモデルに基づいています。危機意識は、「一国の繁栄は他国の犠牲の上に成り立つ」という錯覚から生じており、それは人々に貿易を恐れさせ、より自給自足的な生活を国に選択させようとします。私は自給自足こそが貧困への第一歩だと主張したいのです。教育と勤勉、それと向上意欲を引き出す正しい動機づけ、ならびに開放された市場こそが国の活力だと私は信じています。貿易によって一部の産業の雇用が減ることはありますが、同時に開放された人材と資金、それに経営資本を使うことで新しい産業を創造する機会を得るのです。「現状を維持することは、目に見えない、潜在する未来の可能性を犠牲にする」-本書の主張はまさにこの点に集約されます。世界のすべての国家は、自由貿易と保護貿易の政策およびその影響との選択のはざまで揺れているのです。

感想・レビュー・書評

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  • 2008年04月18日 10:07

    村上龍氏の著書のなかで紹介されていたので読んでみました 

    正に、今の日本に構造改革がなぜ必要かを理解させるのに有意義な一冊だと思う 

    自由貿易はなぜ必要か、というテーマのもと 
    分かりやすい論調で保護主義の罪悪を解説している 

    郵政民営化に反対している族議員、地方の人たち、お茶の間ジャーナリストたちに読んでもらいたい

  • アメリカが自由貿易をしてないとどういった国になるの?というのを「クリスマス・キャロル」と経済理論をもちいて「おはなし」にしている。

    個人的には自由貿易が強いる痛み(国内の衰退産業にいる人たち)への説得が思いやりがあり好き。

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