マネーマスターズ列伝: 大投資家たちはこうして生まれた
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2001年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532164027
感想・レビュー・書評
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よく、講演会などでお勧めする本の一つです
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この本はためになります!ウォーレン・バフェットをはじめ、ベンジャミン・グレアム、フィリップ・フィッシャー、ジョージ・ソロス、ピーター・リンチなど、偉大な投資家たちの投資スタイル、名言、性格、どんな生活や生い立ちか、といった事柄が記されています。
それぞれの投資家の話は、20数ページ毎ですが、かなり勉強になります。 -
Catastrophe 大災害 (略:CAT)
スーパー・キャット「超大災害」
フィンランソロピー(社会奉仕) -
1 T・ロウ・プライス ーミスター成長株
2 ウォーレン・バフェット -企業のパーシャル・オーナー
3 ジョン・テンプルトン -成長株グローバル投資のパイオニア
4 リチャード・レインウォーター -環境変化を先取り
5 ポール・キャボット -事実に立ち向かう
6 フィリップ・フィッシャー ーハイテク株を超長期投資
7 ベンジャミン・グレアム -数量化に徹する
8 マーク・ライトバウン ー足で稼いだ新興国投資
9 ジョン・ネフ ー計画的バーゲンハンター
10 ジュリアン・ロバートソン -バリュー株投資の女王バチ
11 ジム・ロジャース ークールな出稼ぎ人
12 ジョージ・ソロス ―マクロ・ゲームに賭ける
13 フィリップ・キャレー -小型株ひとすじ
14 マイケル・スタインハート ―戦略的トレーダー
15 ラルフ・ワンガー -シマウマに倣う
16 ロバート・ウィルソン -ロープなしの軽業師
17 ピーター・リンチ -容赦ない株ハンター
18 マネーマスターズから学ぶ投資戦略
巻末付録1 金融経済学における「非線型思考」の概観(抜粋)
巻末付録2 『フィデリティ―史上最強の投信王国』書評 -
"◯T・ロウ・プライスーーミスター成長株
投資のタイミングで最も有利で、かつ最もリスクが少ないのは、成長の初期の段階。
・成長株の条件
⑴商品の研究開発力と市場の開拓力に優れていること
⑵激しい競争にさらされてないこと
⑶政府の規制から比較的自由な業種であること
⑷総人件費は低いが、一人当たりの報酬は高水準であること
⑸売上高利益率が高水準で推移し、一株当たり利益が急速に伸びている一方で、投下資本利益率が10%以上出あること
・優良企業を支えている特質
⑴優秀な経営者
⑵傑出した研究開発
⑶特許
⑷しっかりした財務内容
⑸好立地
・衰退に向かう時
⑴悪い経営交代
⑵市場が飽和状態になる
⑶特許の期限が切れる。新しい発明で価値がなくなる。
⑷競争が激化する
⑸法規制が厳しくなる
⑹人件費、原材料費が増える -
読書予定。
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さまざまな偉人のことについて知ることができたのでよかった。
自分も、偉人に学ぶべきところは学んで、投資をしていきたい。 -
・バフェットを、資産を貯めこむばかりで、寄付を余りしないケチ、と批判。
バフェットというと、自分と一緒にランチする権利をオークションに掛け、その収益を寄付したり、結構寄付してるイメージがあったので、少々意外だった。
・ソロスは哲学的な所が良い。しかし、既存の事象に対して、自分で専門用語を名付けちゃうとか、ちょっと厨二病っぽいかも。
例)
トレーディング日誌 → リアルタイムの実験
バブル → 帝国循環
・ラルフー・ワンガーのシマウマの話は面白かった。
シマウマは群れで行動する。
平和な時は、群れの外側にいると新鮮な草を食べられ、群れの中心にいると食べ残しの草や踏みつけられた草しか食べられない。
ライオンに襲われた時は、群れの外側にいると食べられる可能性が高く、群れの中心にいると助かる可能性が高い(=他のシマウマが食べられている間に、逃げられる)。
・裏側のニュースから投資のヒントを掴む →見えるモノ(表側)ではなく、見えないモノ(裏側)にこそ注意が必要。
【引用】
つまりワンガーのいわんとしていることは、「バングラデシュで大災害−何千人もの人々が家を追われる」といったニュースがまったくなかったときには大雨が予測通りには来なかったのであり、大豆の先 物はどうなんだと、ピンとこなくてはいけないということなのだ。
・格言
「いつ起きるかを予想することは、何か起きるかを予想することより何倍も難しい」 フィリップ・フィッシャー
「成長は複雑性をもたらし、複雑性は衰退をもたらす」パーキンソンの法則
・戦争と株について
【引用】
戦争が企業業績に好影響をもたらすから株を買え、というのでは決してない。
それどころか戦争は企業の敵である。
株を買うのは、政府が戦費を賄うために借金をし、その結果貨幣価値が下がるためだ。
貨幣 価値の下落は物価の上昇を招き、実物財の所有権を意味する株式の値段も上がることになる。
戦争を恐れて株を売り、価値が下がっていく現金に乗り換えるというのは愚の骨頂だ。
・(古典派経済学の)均衡理論について
【引用】
投機に伴う時流効果は古典派経済学の均衡理論では説明されていない。
あらゆる物にはそれが取引され決済される自然な価格が存在する、と古典派経済学は主張する。
しかしこの理論は、広く一般大衆が参加して群集心理の波で動く市場には当てはまらない。
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再読。改めて読むとなかなか豪華メンバーで、大物投資家の人物像から投資手法まで紹介されている。この本を読んで興味を持った人物がいたら、その人についての本を読むって使い方が便利かも。自分の投資手法を探し中の人にお勧め。
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0908