テムズのあぶく

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 74
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532170745

感想・レビュー・書評

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  • 第一回日経小説大賞受賞作。
    ロンドンの駐在員男性と在英数十年を超える女性、中年を迎えた日本人の異国での恋愛を描いた小説。選考に際し通俗性が争点になったそうだが、確かに通俗的である。読んでて先がわかってしまう展開。二時間単発ドラマなどにいかにも使われそうな内容。

  • 「テムズのあぶく」 2019 6/24読了

    今さら…あ、イヤいまのこの年齢だからこそ
    泣ける恋愛小説でした。

    今さら…
    恋愛小説もなぁ。と思いページをめくったわけですが

    ちょっとクサイような序盤

    くすぐったいような中盤

    そして
    終盤の思いがけない展開に
    思いがけず涙が止まらなくなりました。

    やはり究極
    何をするか?
    より
    誰とするか?
    が大切なんだと痛感すると共に

    あまり良い思い出の無い「高岡」と「聡美」という名前は

    この小説のおかげで
    素晴らしい愛の物語の紡ぎ手としてぼくの思い出になりました。

    この本を紹介してくださった
    FMサンサンきららパーソナリティのペコリーヌさんありがとうー。

  • 978-4-532-17074-5 315p 2007・2・20 1刷

  • 大人の男と女の恋。場所は、ロンドン。最後は、男が病で急死してしまうが、キャリアウーマンの女は思い出を胸に異国で生きて行く。
    久しぶりに楽しめた。

  • タイトルに惹かれて図書館で借りたのですが、おもしろかったです。主人公たちが40~50代だということは、もしかしたらさすがに私が読む本ではない?と思いましたが、読み進めるにつれて気にならなくなりました。というか、あまり大人っぽさとか、その年齢にしかわからないような書き方がしてなかったので、自分も案外このくらいの年齢になってもなにも変わらないのかも、なんて考えてしまいました。

    作者が大学時代英文学専攻ということもあって、イギリスの土地や文化を楽しめてよかったです。

  • イギリス留学する前に読んでかなりテンションあがりました。
    あと20年ぐらい年取ったらもう一度読みたい。

    ロンドンの描写はとてもキレイ。

  • ・・・。素人でも書けそうと思ってしまう本。話の筋はもちろんの事、会話は内容も口調も不自然で読んでいて恥ずかしくなる。人物描写がないので登場人物に感情移入できないし、なんでお互いに惹かれたのかが全く、全く不明。関係が近い時と近くない時の会話の雰囲気に違いがないから、どの程度気持ちが重なっているのか計れないと思っていたら、いきなり「あなた」呼ばわりで不自然。口調自体もあり得ないでしょう、というものも多くこの作者、ちゃんと男女の自然な会話てしたことある??と聞きたくなる。「ヒョーイ」って・・・・・・・(苦笑)。あと、所々の英語もぜんぜん効果的に使われていないので、不自然。「"Come on!"の気分なのに」って・・・・・・・・・(苦笑)。恋愛小説としての筋立てや内容のなさ故、女版渡辺淳一ですか、と重いながら読み進んだ。

    それから主人公の男性が息子を亡くしている、という内容は必要だったのか?離婚の理由にはなっても、自分が死ぬ間際でも全く先立った息子の存在が出てこないのは不自然。この作者、子供いないんだろうなと思った。お墓はどうしたのだろうか、と気になってしまった。

    読んでいて、早く読み終わりたいと思った本。

  • 2007.12.02

    イギリスの様子や演劇の舞台裏が見えて普通におもしろいんだけど、「おニュウ」という言葉が出てきたときはちょっと引いたな(--; 「ボキャ貧」とかも・・・

    話としては面白いのだけど、文章のリズムや言葉の選び方にどうも違和感があって、完全には物語にのめり込めない。
    難しいですな、本との相性って。

  • 冒頭は素敵なシチュエーションだったが、結末があっけなく、ありきたりな感じ。
    頻繁にでてくる主人公の男性のオヤジギャグがとても寒いので、年配の作者だとおもったら、意外と若くて驚いた。

  • 一定の年齢を重ねた身なら、この作品がいかに温かみのある美しさを持って訴えかけるものかがわかると思う。
    大人として弁えを備えた相手への配慮、身のほどを知るがゆえの遠慮。一方で、自分の中に湧き上がる真っ当な
    熱き想い、自分だけのものでいてほしいという一途な欲望。
    その人を、その人のすべてを愛するということは、こんなにも切なく、こんなにも真っすぐで、こんなにも
    理性的だったとは。
    主人公の二人と同年齢にしてこの作品に出会えたこと、
    そのことが何より嬉しく思える作品だった。

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