「孫子」の読み方

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 183
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532193027

感想・レビュー・書評

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  • 数年前に読んだ本をあらためて再読。そして読み終わったのちでも、また再読するんだろうなぁ、と思う。 孫子から現代まで引用されている言葉は「彼を知り己を知れば、百戦して殆からず」ほかたくさんがあるが、その前後の文に重要な文言が隠されているなど、部分抜粋された前後関係まで読み解き、解釈できるこの本は、たいへんありがたい。 著者の日本陸軍での実体験も交えながら記載されているので、なまなましさが伝わって、手触り感がある。
    本編とは直接的な関係がある文ではないが、印象深い点を以下引用します。
    「一個人の生涯の体験はたかが知れている。 その点、古典を読めば、何千年かの人間の体験を追体験して自己のうちに自己の体験として加えることができる。何かにつまずいたとき、それが一度体験したことなら、人間は驚かず迷わず活路を見出せるからだ。」
    最近僕が本を読むモチベーションになっている言葉ですかね…。

  • 難しかったけど、こういう中国の古典もっと読んでみたいなあ

  • 古代から読み継がれてきた合理的で汎用性のある戦略の存在を知り、ごく単純にこれを理解したいと思い、読んでみた次第です。古典は、知っていたほうが得だろうな。

  • レビューが低いですが、これは自分の知識のなさです。
    孫子の解説本であり、それを現代に当てはめて著者の考えや実体験に基づき書いてあります。
    私は、孫子自体読んだことがなく、この作品で初めて触れたのですが正直難しいですね。
    孫子の考えが現代のビジネスに共通すると言うことは、一般論で言われていますが、元の文章が難解でどうしても世界に入りづらいです。
    私にはとても、これを自分の考え方に取り組むことは出来そうにありません。
    なので、作品自体どう評価して良いか解りませんが、私の視点ではどうしても低くなります。

  • んとこの著者の方。

    太平洋戦争と、日本の戦国時代そして孫子の兵法を相並べて
    考察しているけど、それがすごくマニアックで笑えるけど。

    元ネタ知らないと辛いという。わかりやすくしようとして
    帰って未熟者のおれみたいのには難解!!っつー。
    専門書が専門書を呼ぶみたいなパターン。

    正直原著のがよさそう(なんて生意気
    大学の先生が書きそうなフンイキの文章。

    でも…そのなぜ戦争で負けたのかという
    その考え方をする元帝国軍人という意味では
    読み物として渋い。

    人心をね、動かすにはまず環境をってことが好きかな。孫子。

  • 【以下、トレーディング・カード・ゲーム(TCG)という非常に限られた範囲からの視点になります。ご注意下さい】
    『孫子』は解説がなければ、読みにくい書物であると思います。
    読書と経験は両輪のように考えないとなりませんが、現実世界の経験が必ずしも多い方ばかりではないと思います(私もその一人です)
    そうした場合、やはり解説が豊富なものがいいのですが、個人的に山本七平氏を推薦します。
    氏の偉大さは他のレビュアーの方に譲るとして、TCGという非常に特殊な分野に、古典を持ち込むという作業には、落とし込むことが必要になります。
    その雛形として、他の方の解説を読むということは参考になりますので、ぜひ一度手に取って頂きたい本です。

  • いつも思うのだが、著者は本当に巧妙な人だ。

    うっかりすると言うことをすべて信じてしまいそうになる。

    孫子だけでなく、信長や今川義元など歴史的人物も多々登場するのだが、そのエピソードにさらりと著者流の創作がなされる。落ちついて考えると「そうは言い切れないだろう」ということをさらっと言ってのける。

    あんまり子供(大学生ぐらい迄)には読ませたくないなぁ。山本七平教に取り込まれてしまいそうだ。

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著者プロフィール

1921年、東京都に生まれる。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。
著書には『「空気」の研究』(文藝春秋)、『帝王学』(日本経済新聞社)、『論語の読み方』(祥伝社)、『なぜ日本は変われないのか』『日本人には何が欠けているのか』『日本はなぜ外交で負けるのか』『戦争責任と靖国問題』(以上、さくら舎)などがある。

「2020年 『日本型組織 存続の条件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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