お金をふやす本当の常識: シンプルで正しい30のルール

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532193072

感想・レビュー・書評

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  • 頷かされるところもあれば、
    強い口調の割に裏付けやデータ提示が弱いところもあり
    一長一短があるように思われた。

    ただ、一番のネックは書かれたのが古くて
    状況が変わっているところがある点。

    普遍的なところも多いので、そこを参考にするのが吉か。

  • ☆$$正直難しく、実感出来ない内容ではあった。$$だが、内容としては論理的だしで好感は出来た。$$株をやる時に再読する価値はあるかも

  • デフレ時は長期債権。インフレ時は株式、外貨、固定金利負債
    返済に勝る運用無し。
    あやふやな期待リターンやり確実なコストカット。

    本格的に資産運用していない人には内容がちょっと物足りないかな。

  • 入門書として勉強になった。
    2004年刊行の本書が、ETFのネガティブなポイントについて触れており、自分が最新と思っている情報が最新のものでないことを理解できた。

    2012/4/6 読了2

  • 初心者向けかなぁ。
    でもなんとなく経験はあるけど
    なんとなくって人は整理するためにも一読の価値はあるかな。

  • リスクを数値にして把握するあたりがまだまだわからん。

  •  時代に合わせ前著から変更点あり。ETF/インデックスファンドから個別銘柄への投資推奨等。

  • ・良書。山崎節を堪能。個人的に面白かったルールは下記の通り

    ・ルール10 長期投資でもリスクは減らない。
      …運用期間の長短は、いくらリスクを取るかの決定に影響しない。
       取る事が出来るリスクの大きさを決めるのは、財産の余裕の大きさ。

    ・ルール11 資産配分を決める簡単な方法を覚えよう
      …リスク資産をどのくらい持てるか判断する為の計算方法(簡便法)を紹介
       リスク資産の組入れ額の上限 = (損失許容額 + 運用額全体×金利) ÷ (リスク資産の最大損失率 + 金利)
       リスク資産の最大損失率は、3割と仮定

    ・ルール12 ドルコスト平均法を信じすぎるな
      …ドルコスト法は有利でも不利でもない。
       妄信による、リスク集中(自社株の1点買いなど)にこそ注意。

    ・ルール26 売買は合理的に
      …投資タイミングの分割は気休め。買う時はゆっくりとリスクが増え、売る時はゆっくりとリスクが減るだけの事。
       これで損をするか、得をするかは五分五分。

    ・付録として山崎さんの個別株投資の実例が載っている。実際に銘柄選択する場合のイメージが垣間見れて、面白かった。
     (ただし、個別株投資といっても、あくまでポートフォルオ(リスク分散)重視)

  • ドルコスト平均法は有利ではないこと、期待利益より確実な手数料を考えること、長期投資をしても安全でないこと、過去のチャート分析には意味がないことなど、題名に違わない常識を説明している。
    特に、投信の乗り換えは、手数料が嵩むだけだとの説明が分かりやすかった。

  • 世の中に出回っているお金の情報は、必ずしもすべてが正しいとは言えません。
    なぜなら、伝える側が正しく理解していないことと、マネー運用に関する情報は運用ビジネス側に有利が情報が伝わりやすいからです。

    そこで、何が正しいかを私達が判断しなければならないのですが、著者は主として、リターン、リスク、手数料の関係から、その判断基準ををわかりやすく説明してくれています。
    例えば、「長期投資でもリスクは減らない」という項では、「長期投資すればリスクは縮小する」という常識は本当なのか、について解説されています。
    リスクが縮小するというのは、「年率」という言葉に誤魔化されているだけで、投資家の損失が少なくなるわけではないということです。
    例えば、
    投資金額 100万円の場合
     「1年で年率▲40%」の場合 100万×▲0.4=▲40万円
     
     「4年で年率▲20%」の場合、
       1年後に100万×▲0.2=▲20万円
      2年後に(100万-20万)×▲0.2=▲16万円
      3年後に(80万-16万)×▲0.2=▲12.8万円
      4年後に(64万-12.8万)×▲0.2=▲10.24万円
                     合計 ▲59.04万円の損失

    となり、結局は、投資家の損失は長期投資のほうが大きくなります。
    ただし、現実の投資の世界では、投資期間が長いほど、リスクもリターンもともに大きくなるので、リターンがプラスであれば、リターンの平均値も投資期間とともに伸びる、ということだけのことです。
    考えてみれば当然のことですが、こうして実際金額を示されると、私も長期保有が有利だという思い込みのもと、下がり続けた投資信託を長期間保有した経験があるので、計算もせず思い込みだけで投資することの怖さをあらためて思い知らされました。

    REITの項では、不動産投資のリスクは非常に高いことがわかります。
    例えば4000万円のマンションであれば、3割程度は業者の利益なので、経済価値は2800万円程度です。
    つまりこれをローンで買ったとすれば、バランスシートの資産側に2800万、負債側は2割大きく評価されるとして長期負債4800万となり、
    差し引き2000万円ものマイナス効果が、自己資本に対して生まれるということになります。それだけリスクが高いということです。
    にもかかわらずREITで、3~4%の配当利回りを出しているファンドが多いのは、成功例を作るために、わざと収益率の高い不動産を組み込んでいる可能性もあるということです。
    収益率の高い不動産なら、不動産会社自身が持ちたいでしょうし、売却しても高く売れるはずなので、これをREITに組み込んでいることがおかしいといえます。
    されに不動産市場は、株式市場ほど透明ではありません。
    やはり、バランスシートでリスクとリターンを考えると、その投資リスクが大きいことに納得させられます。

    その他、ドルコスト平均法、外貨投資、生命保険、返済、株の予想、ポートフォリオなど、具体的に非常に噛み砕いて解説してくれています。
    文庫サイズで持ち運びもしやすいので、通勤の合間の読書にも最適です。

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著者プロフィール

経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業、三菱商事入社。その後、野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、UFJ総合研究所など12回の転職を経て現職。雑誌、ウェブサイトの連載やテレビ出演多数。『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社刊・共著)、『マンガでわかる シンプルで正しいお金の増やし方』(講談社刊・共著)など著書多数。


「2022年 『マンガでわかる 世界でただひとつの株式投資入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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