スノーボール 下 改訂新版: ウォーレン・バフェット伝

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (513ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532197353

作品紹介・あらすじ

ITバブルに見向きもしなかったバフェットは「時代遅れ」と世間から悪評を立てられる。だが断固たる決意でバブルを乗り切ると、その名声はますます高まり、ついには「オマハの賢人」と呼ばれるまでに。改訂新版で加わった63章と64章ではリーマン危機後の対応が描かれる。バフェットが生涯をかけて丹念に大きくした「スノーボール」の全貌が、本書にはある。

感想・レビュー・書評

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  • ソロモン救済の章や最近の動きは特にエキサイティングだった。

    スノーボール転がしのように資産、友人、愛を増やし続けるバフェットからは多くのことを学べた。

    特に挙げるとすれば、

    ・華美に踊らされず田舎で一流のビジネスという自分のスタイルを貫くこと
    ・活字吸収マシーンのようによく学び、他のことに一切目もくれず金儲けに全神経を注ぐ選択と集中の力
    ・困難な局面であればあるほど絶対に惑わされない原則と方針の遵守
    ・短期的に一喜一憂せず大局を見る
    ・徹底的に調べ、分析する。知らないものはやらない。
    ・投資はギャンブルではない。徹底的にシステマチックに、退屈にやるもの。

    といったところ

    彼が生きている間に彼を知れてよかったと思う。

  • やっと下を読了。
    これからも大切に読んでいきたい作品。


    自分もこれからあらゆる面でスノーボールを転がし続け、一生をかけて大きくしていきたい。

  • 複利だけではなく長年の積み重ねで巨大なスノーボールになっていく様子が興味深かった。決して金儲けだけに傾倒していたわけではなく、本人なりのポリシーと感情のもとに投資を重ねていった結果であることが感じられ何かを成し遂げるには決して一朝一夕にはいかないことを心に留めておきたい。
    以下、備忘しておきたい一文。
    ・だいたいにおいて、私くらいの年齢になると、愛してほしいと思っている人間のうちどれほどの人間にじっさいに愛してもらっているかが、人生の成功の度合いをほんとうに測る物差しになる。

  • 本書シリーズの中で直近のバフェットを知りたくて下巻のみ購入。オマハの賢人も随分と叩かれた時もあったことを知り、驚いた。チャンスとみると果敢に挑むバフェットの姿に改めて敬意を深く感じた。他方で、スージーの亡き前後の頃の姿を見ると、オマハの賢人とは異なる一面を見る思いで、好感を持てる。
    ⭐️他人が怖がっているときには貪欲に、他人が貪欲なときにはおそるおそる。ただし、市場を出し抜けるとはおもわないこと。
     名言だと思うし、このような行動を取れるといいのですが、言うは易く行うは難し、正にバフェットの凄さを表す言葉でした

  • ソロモン・ブラザーズの破綻危機、老いる中で家族との関係、死後の慈善事業の運営についてと、リーマンショック後の数年までが書かれている。
    そして最後の章、スノーボールでバフェットの幼少期から今に至るまでの流れを追憶できる。
    なぜ彼が慕わられるのか。お金儲けが神がかり的たがらか。違かった。ただ、ただ実直で、浮かれた行動はとらず、勤勉で、そしてお金が好きだった。そして自分さえ良ければという働き方ではない。渋沢栄一もそうであったが富の分配を目指し社会のために働いていた姿がそこにあった。
    晩年は学生へ教えることも増え、その中での教訓も学びになる。
    全3巻とボリュームが非常にある。株の専門用語や保険の複雑な仕組みの内容も多く、理解できないことばかりであったが、バフェットがいかにしてバフェットになったのか、その生き方、働き方など、天才という言葉で括ることはできない姿を見ることができた。

    メモも参考に

  • 投資家ウォーレンバフェットの伝記。投資の本ではないが、その生き方から人生の在り方が見えてくる本
    【瞬読70冊目毎分7000文字】
    一台の車を一生使い続けるとなったら、どれだけ大切に乗るだろう。我々の身体はその車と一緒。
    小さな雪玉を大きくするには湿った雪玉が必要。周りの雪をくっつけられる自分が湿った雪玉にならないといけない。転がった雪玉は山を登って引き返すことはできないから、転がりながら雪をくっつけていったほうがいい。人生とはそういうもの。
    仕事は尊敬する人と。
    人生の目的は愛されたいと思っている人たちから一人でも多く愛されることだ。じっさいどれほどの人間に愛されているかが人生の成功の度合いを測る本当の物差しになる。
    尊敬する人間の元で働くこと。

  • スノーボールは1日にしてならず

    上中巻と読んできたが、下巻が一番好きです。老年になり、人間味のあるバフェットを可愛らしく感じます。
    ゲイツとの出会い、中国旅行、バフェットにパソコンを勧めるところなど、読み物として面白かったです。
    バフェットの投資哲学や悩み、苦しみも盛り込まれています。投資家にとって、参考になるところが沢山あると思います。

  • ビルゲイツと深く関わりがあることも始めて知りました。ビルゲイツも「同じ事を勉強している」と言ったり、マンガーもバフェットの成功を「学習マシーンだから」と言ったり、幼い頃から貪欲に学ぼうとする姿勢が成功につながるのだと学びました。
    株式は長く持っているものと位置付け、他人が株を手放す時、他人が怖がっている時に貪欲に買いに出る時だと。
    あと、借金はするな、クレジットカードはゲームに大きく遅れる原因との事です。クレジットカードの使い方をしっかり管理していかないと駄目ですね。
    もう少し若い時にこの本を読み、スノーボールを転がし続けていけてたら今はもっと違う人生だったと悔やまれますが、今からがんばります!

  • バフェットの自伝を、アリス・シュローダーがまとめたものである。

    下では、ソロモンの会長になるところから、リーマンショック時に債券や株を買い漁るところまで。

    バフェットはただの聡明な投資家だと思っていたが、経営者としても有能だったことがうかがえる。ただ投資をしているだけではバフェットのようにはなれず、経営者としての能力も必要であることが書かれている。

  • ここまで読み進まなかった。

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著者プロフィール

《リスク&インシュランス》誌より、最も尊敬され、
そして最も怖れを知らない思想家と呼ばれている。
監査法人アーネスト&ウィニー、
FASB(米国財務会計基準審議会)などを経て、
ウォール街の金融機関各社で15年間にわたり株式調査に携わり、
モルガン・スタンレーにマネジング・ディレクターとして入社。
《インスティチューショナル・インベスター》誌から
2001年と2002年の2年連続で№1アナリストに選ばれた。
ウォール街に否定的なバフェットだが、著者だけは例外であり、
バフェットと話せる唯一のアナリストだった。

「2014年 『スノーボール 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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