孫子: 現代語訳

制作 : 杉之尾 宜生 
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532198831

作品紹介・あらすじ

●名言集としても読めるレイアウト
『孫子』13篇は、中国最古のすぐれた兵書。そこに記された戦略・戦術の論議における洞察は、ひろく人生全般の問題に適用できます。本書は、世界最古の戦略書『孫子』の原典を軍事戦略の研究家が訳した『【現代語訳】孫子』(2014年刊)の文庫化。文庫化に当たっては、1現代語訳を主役とし、2読み下し文、用語解説は活字を小さくして配置。名言集としても活用できるようにします。
●軍事戦略研究者による現代語訳+解説
既刊の『孫子』の原典版はいずれも中国古典研究者による翻訳・解説。軍事戦略に即してどう理解すべきかという観点のものではかならずしもありませんでした。本書の編著者の杉之尾氏は、防衛大学校で孫子論の講義を長年行ってきた軍事戦略研究者。『失敗の本質』『戦略の本質』の共著者としても名高く、理論・歴史いずれにも精通した研究者です。実際の経営に生かしたい人にも分かりやすい解説を心がけています。

感想・レビュー・書評

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  •  数々ある中の「孫子」に関する著書で、訳、書き下し文、原文を記載するだけでなく、その思想を体系的に捉えていることで、恐らくは他の物に比べても理解を得やすくも、読み応えを損なうことなく「孫子」の解かんとしているところを十二分に捉えていよう。
     訳も単なる直訳でなく、文字やその文間をよく読み込んでいて、同じ文字を訳しても、しっかりと訳を隔てている。
     それにしても「孫子」を読んでみて、その解くところはあまりにも具体的であり、かつ普遍的さを感じた。
     具体的なところは、地形やそれに関しての軍のとるべき行動など、実際に当時の戦争を想起させるとともに、それが単にその地形のことだけでなく、地形や天候や時機など将としてあらゆる事象にも通じておかなければならないといった普遍性があり、また戦争に関しての考え方等時代を経た現代にも通じる学ぶべきところが多々ある。
     こういった本を読むと、果たして今の日本は所謂平和ボケしているのではなかろうかということが危惧される。
     隣国ではミサイルを飛ばしたり、海洋進出が盛んになるのを単に指を咥えて待っているのではなかろうか。
     是非とも国を背負って立つ政治家には一読して欲しいものである。
     

  • 有名だけど実際にはたぶんあまり読まれていない「孫子」。原文と和訳、解説が書かれていて分かりやすいです。平和と戦争、文民統制、戦略と戦術、攻撃と守備、勝つ戦と負ける戦など、今まで漠然と考えていた事を具体的に説明されています。

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