グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

  • 日本経済新聞出版
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532199708

作品紹介・あらすじ

「これでよかったのだ。」 糸井重里

50年以上も前から、「フリー」も「シェア」も実践していた伝説のバンドに
学ぼう! あの名著が文庫で復活!    

○本書は2011年11月に日経BPから刊行されたロングセラーの文庫化です。

○アメリカ西海岸で結成以来40年、独自の音楽とライブ体験を生みつづける伝説の大御所バンド、グレイトフル・デッド。音楽業界がレコードを売ることが中心でそのためにツアーをしていた頃から、ライブ中心のビジネスモデルを築き上げた。その結果、「フリー」も「シェア」もその言葉が生まれるずっと前から実践するバンドになった。

○ライブは録音OKで聴き放題。それなのに年間5000万ドルも稼ぐ。ビートルズより、ストーンズより、儲けてしまったバンドの秘密は何か。それは、フリーでシェアでラヴ&ピースな21世紀型ビジネスモデルである。

○本書はグレイトフルデッドの長年の活動を紹介しながら、そのスタイルは実はマーケティングとして際だっており、今を先取りしていることを明らかにする。

ライブは録音OK。音楽は無料で聴き放題。
新たなカテゴリー を作り、社会に恩返しをする--。
伝説のヒッピーバンド、グレイトフル・デッドは、
インターネットが登場するはるか前から、
フリーも シェアもソーシャルも実践していた!
大反響を呼んだラブ&ピースなマーケティング本が文庫になりました。

感想・レビュー・書評

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  • 糸井重里さんの前書きに惹かれた。
    ”マーケティングが、いやな言葉に聞こえるのには、理由があります。
    それは、ある種のマーケティングが「大衆操作的」なものだと考えられているからです。
    「これをこうして、あれをああすれば、みんながこうなるだろう?」という考え方が、大衆操作的でないとは思えません。”

    ファンといかにハッピーな空間を時間を繋がりを共有できるかをとことん考えることが大事。

    どうして「お客さま視点」は形骸化するんだろうか。

    「短期的・部分的にみると損失であっても、長期的・全体的に見れば成功」という見方を
    もっと論理的に説明できるようになりたいな。
    難しいけど。
    感情だけじゃなく、感情+論理で勝ち取りたい。(エモでしか喋れない私)

  • 60年も前に存在したバンドがやってたことが、今の時代でも求められている。
    インターネットも登場していないのに、フリーもシェアも、ソーシャルも実践している。
    どのページもグレイトフル・デッドの実例➡️他社事例➡️抽象化➡️アクションで纏まっているのも読みやすい。
    面白すぎた。

  • 名前は聞いたことかある程度だったがファンベースの先駆けのような存在として見るととても面白い。とにかくやったことが斬新で、現代の常識や多くの人々の直感に反するものばかり。

    当時の時代背景を考えてもSMSやソーシャルネットワークなんて言葉はなかったと思うが、それらの使い方が秀逸で、しかも彼らがそれを本能でやっていたようにも見える。

    あと新しい技術の導入は大切だがちょっとぶっ飛んでるとも感じた(笑)。ここまでできるのは全て自分達で作り上げているからだと思う。

    グレイトフル・デッドについても興味が湧いてきたので、もっと深く知りたくなってきた。

  • 現代の標準になっている、入り口がフリーのマーケティング手法が綴られている。
    バンドの事例と企業事例とアクションプランをまとめてくれているので、概要としてわかりやすい。

    印象的なコト
    ・得ようと思ったら、まず与えよう。
    →コンテンツを無料で提供する。そして、リーチを増やし、ファンを獲得。
     その後に、プレミア価値を提供。
     ファンが喜ぶことをやり続ける。

  • 読了したのは2011年版の単行本。
    発刊時から噂に聞いていたのをやっと読了。
    かっこいいなぁグレイトフル・デッド。音楽も好み。
    なんというか、特別なことじゃなくて、ことごとく自然に、お互いが嬉しいこと、心地よいことをやってたらこうなった、みたいな感じなのかなと思った。

  • Love & Peace な計画! By 糸井重里.

    内容は、期待のわりに物足りない印象。あまり新鮮味を感じず、刺激がない。大方、最初と目次を読めば済むかな、ていう感じがする。本自体の作り・デザインは、手が込んでて素敵、気分は上がる。

    NOTE記録
    https://note.com/nabechoo/n/n80b42fc3234f

    肝心のマーケティングについてよりは、むしろグレイトフル・デッドの良い宣伝になってて、バンドには興味を持てた。せっかくなので、曲を聴きながら読書していた。

    一番良かったのが、結局、最初の糸井重里さんの言葉だったな。序文なので短いが、「見られてる効果」とか「へらへら、ふらふら」の精神とかの方が興味深く、それについてをもっと読みたいと思った。

  • 会社で、ホテルの宴会場に集められて、その場限りの円卓でその場限りの食事をそれなりに楽しみ、最後に酔っ払った大人たちが壇上に集まって、右手を腰に、左手の拳を突き上げながら「エイエイオー」なんてさせられている自分。

  • ヒット曲はないが、ファンに愛され、大きな市場を生み出し続ける伝説のバンド「グレイトフル・デッド」に、ライバルとは違うやり方で考え、マーケティングを行う方法を学ぶ。

    グレイトフル・デッドが誕生したのは、1965年のこと。95年までに2300以上のライブを行い、独自の「ライブ体験」により人気を博した。彼らが行った革新的なマーケティングの中には、今日に応用できる教訓がある。例えば以下のようなもの。

    ・ユニークなビジネスモデルを作ろう
    かつてはアルバムの販売促進のためにライブをするのがビジネスモデルだった。だが、彼らはアルバムの販売ではなく、ライブに注力した。同じ曲でも演奏の仕方を変えるなど、独自の「ファン体験」を提供し、利益を得た。

    ・バラエティに富んだチームを作ろう
    同じような音楽経歴を持つ人たちではなく、異なる音楽的な経験を積んだメンバーが集まった。それが相乗効果をもたらし、他のバンドにはないサウンドを作り出した。

    ・「実験」を繰り返す
    いろんな音楽の形式とジャンルに挑み、即興と実験を繰り返した。そのため多くの失敗をしたが、保守的になることなく挑戦を続け、常に失敗から学んだ。

    ・新しいカテゴリーを作ってしまおう
    多様なジャンルの音楽を組み合わせ、独自の音楽カテゴリーを作り上げた。そして、他のバンドとは異なる存在になった。

    ・コンテンツを無料で提供しよう
    ファンにライブの録音を許可した。それが、グレイトフル・デッドの音楽に人々が触れる機会を増やし、新たなファンの獲得と売上の増加につながった。

  • 特に現代において参考になることは無いが、その時代その時代に合わせて、新たな発想を持つことの大切さを感じた。他人に合わせることと合わせないことの棲み分けの大切さを感じた。

  • グレイトフル・デッドは他のバンドよりも多く失敗したが、保守的になる事はなかった。
    ファンのどんな試みも受け入れ、熱狂的なファンを数多く生んだ。

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著者プロフィール

ハブスポット社(HubSpot)の共同創業者でCEO。
同社は、企業がインターネット上で製品を「見つけてもらう」方法でマーケティングのやり方を変革するのを援助する、マーケティング・ソフトウェア会社である。
『インバウンド・マーケティング』(すばる舎)の共著者。
マサチューセッツ工科大学のアントレプレナー・イン・レジデンスとして学生に起業について教える。
余暇には、いくつかの会社の理事を務め、
敬愛するレッドソックスを追いかけ、スポーツジムにでかけ、ギターを習っている。
グレイトフル・デッドのライブ演奏を100回以上観ている。

「2020年 『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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