男子校という選択

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532261443

作品紹介・あらすじ

「東大合格トップ10の8校は男子校」「ガリ勉は疎まれ、遊んでばかりいるのも格好悪い」「男子校の出身者はカノジョができない!?」-。共学化が進む中、中高の思春期を「男」だけで過ごす、その利点とは何か。現役教員や在校生、卒業生への取材をもとに、「男の園」を徹底解剖する。

感想・レビュー・書評

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  • 自分の母校が載っているのは嬉しいものです。

    この本に書いてあるように思っていただけに、とても共感しながら読むことが出来ました。
    男子校のメリットといえばまさにこの本に書かれていることだと思います。
    そして男子校出身の学生が陥る状況に完全に当てはまっていたのが笑えました。

    そして、男子校って思っていたよりも少ないのですね。

  • 多少古い情報があります。海城は今はバンカラな雰囲気はないですし、10年前として読む必要があります。
    ですが男子校の良さの本質は、正にこの本に書いてある通りなのだと思います。男子校の良さが大変良くわかりました。
    男子校のデメリットは勿論ありますが、男子だけで過ごす6年の貴重な思春期を思えば、メリットの方が大きい。
    今後共学化の流れで、今後名門男子校は狭き門となっていくのでしょうが、海外のようにもっと別学が増えて欲しいです。今の日本社会には難しいのが残念です。

  • ウチの子は、如何しましょうか?
    共学タイプだけど…

  • 2012.8.23 「みんなで話そう」で見つける。
    2012.9.15 読了

  • これは面白い

  • 残念なのは,校風に合わずドロップアウトした学生だって中には居るだろうが,一切その存在が感じられない.卒業生にインタビューすれば,その存在は少なからず出てくると思うのだが.

  • 桐朋のことや浅野のことがちょいちょい載っている。
    男子校に進学することは、男子にとってメリットがある、とのこと。
    特に女子に対して遠慮してしまいがちな子どもには効果的。
    「男子って馬鹿ね」という女子の冷たい視線から隔離されて、自分の本当にやりたいことをとことん突き詰められる環境なので。
    小学校時代に元気がありすぎて女子から敬遠されがちだった子どもにも、手加減を必要としない環境の男子校はオススメ。

    最後に書かれていた、どのようにして子どもの進学する学校を選ぶかという視点については、大事かなと思います。
    「親がしなければならないことは、これからの時代を生き抜く男性像(女子なら女性像)をイメージすることだ。「息子にはどんな男性になってほしいのか。どんな生き方をしてほしいのか。そのためにどんな教育が必要か」を考え、子どもと議論しなければならない。…わが子の将来像が浮かんできたら、それを各学校の建学の精神や理念、今後の方向性と重ね合わせればいい。

  • 男女別学に好意的な著者が,中等教育における男子校の利点を語る。共学出身者としては,女子がいなくてのびのびバカをやれるというのは,なかなか羨ましいものがあるかも。ちょっと絶賛しすぎなきらいもあるけど,それなりに納得感あった。女子との接触が制限されるというのは利点である反面欠点でもあろうが,姉や妹がいればそれもだいぶ軽減されそう。

  • 大都市圏がメイン。

  •  多くの学校が共学化していく中で、男子校を選択するメリットは何か、デメリットはあるのかということを、関東を中心とした男子校の数々を紹介しながら検討する本。
     平成22年度の調査によれば、全国の高校5116のうち男子校は135で、割合としては2.6%しかないらしい。というのがとても意外だった。有名かつ優秀な学校の名前が多く浮かび、いくら何でも2.6%は少なすぎるんじゃないかという印象を持った。大学入試で成功している学校の多くに男子校が含まれているという事実がまず指摘されている。「『偏差値六〇の共学』より『偏差値五四の男子校』」というのが第二章のタイトルだが、いかに男子校の方が男子がのびのびと思春期を過ごせる上に、勉強の成果も上がるかということが分かる。ところで、女子校に通う女子の方が物理などの「男子的な科目」を好む傾向があり、共学化によって、かえって「『男性らしい』『女性らしい』教科選択の性的な固定観念を強化しているとしたらあまりに皮肉」(p.179)というあたりが、面白かった。同じように、「男子でも演劇や語学が好きだったり、女子でも数学や科学が好きだったりする確率が高いという結果が出ている」(p.187)というのも分かる気がする。
     そういうおれも男子校出身者だから、男子校は居心地が良かったという記憶しかない。「なんで男子は裸になるのが好きなんだろう」みたいなことが書かれていたが、そういうおれも高校3年の時の運動会で「ウォーターボーイズ」やったなーとか思いだした。そして今もおれは一応男子校で教えているので、もう思春期の女子に対する教育はたぶんできないと思う。おれに子どもが出来たらやっぱり男子校に通わせたいと思う。開成、東大寺、ラサール、麻布、駒場東邦、海城、芝、桐明、城北、巣鴨…といった主な男子校20以上の特色も紹介されていて、学校の理念や生徒の特性、各種行事などを知るのも面白い。(14/01/26)

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著者プロフィール

おおたとしまさ:教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。リクルートで雑誌編集に携わり、2005年に独立後、数々の育児・教育誌のデスク・監修・企画・編集を務め、現在は教育に関する書籍執筆および新聞・雑誌・webメディアへの寄稿を行う。テレビ・ラジオなどへの出演や講演も多数。心理カウンセラーとしての活動経験、中高の教員免許、私立小学校での教員経験もある。著書は『ルポ名門校』(ちくま新書)、『勇者たちの中学受験』(大和書房)、『不登校でも学べる』(集英社新書)など80冊以上。オフィシャルサイト:http://toshimasaota.jp


「2024年 『学校に染まるな!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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