日本的改革の探究: グローバル化への処方箋

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532310394

作品紹介・あらすじ

トヨタ、ホンダ、キヤノン、京セラ-真の強さはどこから生まれる!?その秘密を欧米との思考方法の根本的違いから解明。安易にリストラ、成果主義に走り、日本を壊すブームに警鐘を鳴らす!構造改革はなぜ誤るのか。

感想・レビュー・書評

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  • ▼福島大学附属図書館の貸出状況
    https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB00025803

  • 「しなやかな日本列島のつくりかた」関連本。

  • 欧米は主張(考える)の分化であるが、日本は共感(思う)の分化である
    欧米は頭偏重の思考体系にくらべて、日本には心偏重の態度がある。
    頭脳なくして動く日本の組織行動の本質を、頭脳思考の特に強いアメリカ人に納得させることができるかどうか
    日本運用重視 欧米制度重視
    日本人にとって、日本的思考とはブラックボックスである。自己を鏡に映せない日本人
    共有される場の文脈そのものが、個を超えて主体性を持つ
    相対的自己構造に基づく内向き思考にあって、自己の属する集団の境界が設定され、集団や社会における自己の相対的位置、すなわち自己の役割が確認されると、次に求められるのは、役割構造の安定化と役割遂行をとおしての自己の役割の確立である
    子供は親がいったようには育たず、親がするように育つ
    日本の強みは内向きな役割の精緻化にある
    日本人は役割遂行そのものを容易に目的化してしまい、全体最適の観点からどのようにすべきか目が行かない
    術後形成を通して、日本人は相手との相対的な関係を認識確認し、自分のポジションを確実にするという相対的自己構造の確認補強作業を日々おこなっている
    幼い時から英語の音を聞かせて、自然に音の違いを耳で覚えるようにする
    日本人は明確で安定的な役割構造を担保できない不確定性の高い状況を嫌う
    主体的な役割構造の変革を嫌うという安定志向が、全員一致という大義名分のもとで個人レベルでの意思決定を避け、だれもリスクと責任を取らないという体質を生んでいる。
    内向きな役割の精緻化と,この絶え間ない外部の新奇性の取り込みとその無化のプロセスこそが、日本文化のそもそもの成り立ちなのであり、これが日本社会のエネルギーの源なのではないか
    日本人は安定的な構造で役割が明確であれば、常識をはるかに超えたチャレンジを十分に行える
    日本的組織のリーダに求められているのは、相対的不確定性を極力下げ、役割構造という日本的組織の強さをいかに運用するかである

  • アメリカの根幹;信頼できること(trustworthiness)の構成−「友好的(friendly)」+「正直(honest)」+「衝突・摩擦回避(conflict avoiding)」

  • 超オススメ本です。

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著者プロフィール

1957年、神奈川県に生まれる。東京大学卒業後、米国シカゴ大学社会科学大学院国際政治経済学修士・同大学経営大学院経営学修士。マッキンゼー&カンパニー、フォルクスワーゲンドイツ本社をへて、アグリメジャーである米国カーギル社に入社。ミネアポリス本社、オランダ、イギリス法人勤務をへて、NTTデータ経営研究所へ入所。同社パートナーをへて、2009年より明治大学国際日本学部教授となる。NHK「白熱教室JAPAN」で放映された大学の講義が話題を呼んだ。専門は社会組織文化論、知財文化論、社会システム論、イノベーションおよび知識経営論。著書には『日本型イノベーションのすすめ』『日本的改革の探究』(日本経済新聞社)、『なんとなく、日本人』(PHP新書)、『2050 老人大国の現実』(共著、東洋経済新報社)などがある。

「2014年 『没落する日本 強くなる日本人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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