不格好経営: チームDeNAの挑戦

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
4.13
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532318956

作品紹介・あらすじ

チームDeNAは、なにもそこまでフルコースで全部やらかさなくても、と思うような失敗の連続を、ひとつひとつ血や肉としてDeNAの強さに結びつけていった。とてもまっすぐで、一生懸命で、馬力と学習能力に富む素人集団だった。創業者が初めて明かす、奮闘の舞台裏。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!横浜DeNAベイスターズオーナーの姿しか知らなかった私にとって、南場さんの生い立ちや経営者としての実像を知ることができました。ものすごい実績を持ちながら、失敗の経験を詳細に語ってくれる誠実さがとても良かったです。

  • 今や球団を持つまでに成長したDeNAが設立されたのが1999年。創業25年で今の規模まで成長した会社の創業期の生々しい話が描かれています。
    南場さん曰く、会社をコンサルする側だった頃は好き勝手言っていたけど、自分で会社を経営してみたらやってみたらとんでもなかったそうです。
    "知っている""わかっている"と"できる"ことには大きな隔たりがあることを、体験を持って伝えてくださってくれる、起業する時には読んだ方が良い本です。

  • DNAの創業者の自伝。

    フィクション小説めいた感じで、入り口は敷居低く読んだ。

    もともと手に取ったきっかけは、「プロジェクトを外注したはいいが、実際は全く進んでいなかったので気づけなかった」と言うエピソードから。

    読み始めるまで、創業者の南場氏はもともと戦略系コンサル出身で、そこから創業したいうことを知らなかった。
    このような経験がある方だったが、コンサル時代の経験が足かせになったエピソードが出てきて興味深い。
    例えば、どの選択肢を取るべきかと考える時に、比較表を作ったがばっかりに、後から出てくる壁にあたったときに、あっちのほうにしとけばよかったかなぁと気持ちが揺らいでしまうこと。

    ひとにすすめるときの考え方と、自分が決断出すときの考え方が全く違うということ。

    キャッシュフローの重要さ、特に自分の財布になってしまったかばっかりに判断基準がこれまた変わってしまう。また大企業の時の感覚とは違う。
    など。

    共感できるところは多々あるのだが、簡単にまねできる生き方でもないなと。

    ただまた読み直したい。

  • 読むのは、二度目だと思うけど、改めて、De NA面白いなあ、南場さん面白いなあと実感しました。

  • 南場さん執筆のDeNAの創業からこれまで、そしてこれからについてを赤裸々に綴った本書。
    南場さんの使う言葉の表現や言い回しがすごく好きだなと率直に。やはり、すざらしい起業家の方は人を惹きつける力がある。

    最後の星の例えからの一節はとても良い終わり方だった。すごく好きな表現で、自分もこんな人をワクワクさせられるような文を綴ってみたいなという気持ちにさせられると同時に、こんな素晴らしい想いを持って働くことの大切さを感じた。

    DeNAのストーリーは非常に面白かったが、個人的には第7章の「人と組織」についての章は、学びという面では、非常に多くあったように思う。

    ある種あたりまえだよね、ということも南場さんから綴られるとやっぱりそうかと自分の中で答え合わせができる部分も多くあったし、DeNAの強みである人材の質の所以についてが、よく分かる章なのではないだろうか。

    いずれにせよ、人生で大切にしておきたい本の一つになった。
    折に触れてまた読み返せたらなと思う。

  • DeNA創業者の南場智子さんの本。上手くいったことがないと言われるように多くの失敗を繰り返しながら変化の激しいIT業界で生き残り成長させたのは、反省と人を信じること、やりとげない想いがあったからかなと感じた。人を動かす想いは何よりも得難いものですごく大切なものと感じさせてくれた。そういう想いを見つける為、これからも色々と学んでいこうと思った。

  • DeNAの南場さんの立ち上げのころから
    軌跡が学べる1冊。

    これだけ大きな企業を創っていながらも
    そのスタートはマンションの1部屋から始まったとの
    お話に、きれいで恰好いいだけではない
    起業の本当を学ぶことができます。

  • 大好きな本。元気を貰いたい時に読んでる。

    南場さんの人となりやコンサルから事業家になってゆくマインドセットの変化など、映画を見てるみたいな臨場感がある。

    ・立ち上げ当初、ソネットとリクルートから出資、偏ったサービス名の提案を受けた時に、「経営陣と合わせて出資は三分の一ずつ、サービス名は新しく考えます!」と決断。ここで経営するとは、調整ではなく決めることなんだと気付いた。良いエピソードですよね。難しい判断もたくさんありつつ、決めることが仕事なんですよね。

    ・マッキンゼー時代、ソネットにオークションサイトの提案をした時の「なら自分がやれば」という言葉で火がついた。そこから仲間集め(マッキンゼーやその他知り合いから)、資金集め、サービス開発までの濃度が凄い。やっぱりこんくらいの勢いを持ってないと新しいサービスってきっと作れないんだろうなと、熱量を感じた。あと仲間集めは大事。

    ・最初のサービスローンチ直前、システム会社の杜撰な仕事のせいでコーディングが全く進んでいなかったというトラブルが発生。そこからの巻き返しは「諦めるな」「出資先には決して現状を過小評価して伝えるな」「システム詐欺という言葉は使うな、社長の責任でもあり加害者でもあるのだ」という旦那さんの言葉から。支援してくれる人からも「ここからの這い上がり方を出資者たちはみている」という言葉をもらい、全員がまた前向きになれたと言う。
    この経験から時に激しい競争や困難があっても、同じ目標に向かい全力を尽くし、達成した時の喜びと高揚感を共有できる組織を作ろうと決めたそう。かっこいいねー

    ・オークションサイトから物販サービスに事業展開し、自分が引っ張りながら上場も通過点として達成。株主総会を個人株主を増やしたい、経営の確からしさを伝えたいと週末にやってたのも考えがよくわかる。100-300-600-1000億と目標を設定して、立てないと成り行きだけでは絶対に達成できない目標を提示。経営陣とコミット。ゲーム事業も成功し波に乗る中で、創業メンバーのような優秀でコミットの高いメンバーを増やしたい、どうやって増やしたらいいか?という思考になってく。

    ・モバゲーで初めてのCM、クリエティブが太ったおばさんのダンスで出来上がったものが品がないと南場さんは反対。しかし流してみると効果があったことのでターゲットの年齢や属性とちがう場合はクリエティブに口を出さないようにすると決めたそう。そのあとはCMの投下量など数値チェックだけにして、あとは現場に任せたそう。

  • こんなにあけっぴろげにする人
    そうそうはいないですからね。

    失敗も全部、恥じることなく
    堂々と描いているのがすごいなと。
    ふつう隠しちゃうじゃない。

    あと株主はどうしても撤退することがあるけど
    そこに悪くは絶対に書かなかったこと。
    誠意があるなと思いました。

    で面白いのはワタナベ姓の方々。
    どれだけ多いんだよ(笑)

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