経済学をまる裸にする: 本当はこんなに面白い

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532319410

作品紹介・あらすじ

意味不明な数式、わけのわからない専門用語、理解不能なグラフ…。経済学は小難しくて退屈な「陰気な科学」だと、学生時代に挫折した人も多いはず。でも大丈夫!本書には、数式もなければ、グラフも図もありません。余計なものを取り払えば、経済学はこんなにも面白くなり、ビジネスはもちろん、日常生活でも役立ちます。市場、インセンティブ、機会費用、価格差別、逆選択、生産性、人的資本、通貨、貿易、貧困-英エコノミスト誌の元記者が、笑えるエピソードを交えながら本当に大事なところだけを教えます。

感想・レビュー・書評

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  • 入門者向けの経済学本だが、原著の初版2002年であることを留意すべきである

  • 「経済」ではなく「経済学」の本だと意識して読むといい。個人的には、後半の人的資本の価値、インセンティブによる景況誘導、交易こそが貧困層を救うという点に、納得感が得られた。講演を書き写したかのような話し言葉で書かれているのでサラッと読み流すこともできる一方、一文一文を深く読み込むこともできる。学ぶことが多い、情報量の多い本だ。

  • who read:経済学を学んだ事がない社会人

    when encounter:utaさん、mokさんの紹介

    why:ニュースで見聞きすることな背景をわかっておきたいので、経済学の基本的なところは知っておきたい

    what interest:
    具体例や例え話がたくさん出てくるので
    経済学の本を初めて読んだ私でも理解しやすい。
    社会主義や途上国で資本主義が働いていない例は
    逆に資本主義の浮かび上がらせてわかりわすい。

    アベノミクスが何をやりたいのかが
    少しわかった気がした。

    以下のような面白おかしい表現がたくさんでてきたのが
    印象的

    (中央銀行が市中にお金を増やす説明)
    ベン・バーナンキが新しく1億ドルを印刷して
    装甲車に乗り込みシティバンクに乗り付ける?
    ・・・債権を現金(電子データ)に換えたにすぎない

  • 大崎Lib

  • 貿易の赤字が悪くて黒字が必ずしもいいわけじゃないというのは、このような本でちゃんと学ばないとわからんところである。

  • 人間は一部のリスクを過小評価し(肥満)、他のリスクを過大評価する(飛行機)。
    良い知らせにも悪い知らせにも過剰反応する。

    誰がパリを喰わせているのか=神の見えざる手=各人が自分の利益を追求した結果の繁栄。
    市場は生活向上に役立つ。しかし道徳を持たない。

    合理的な選択肢を奪うことで厚生を高めることもありうる=人間の非合理性

    快適な生活を送っている人々の選好を発展途上国に押し付けられない。

    効用最大化と企業の利潤最大化動機。

    特許に依る独占を守る
    共有資源を確保する(フリーライダーを許さない)
    =政府の役割

    発展途上国は財産権や法執行に失敗しているが、余計な規制は山積みにしている。

    民間はインセンティブを使って個人の行動を変える
    ストックオプションは悪魔の道具。インセンティブにもなるし無責任にもなる。

    創造的破壊は長期的にはプラスの力だが、短期的にはツケが回る。

    教育に評価が伴わないので、逆選択が起きる

    一般に経済学者は、後半で単純な税制を支持する。炭素税など。逆進性との戦い。

    経済学よりNASAの仕事のほうが楽。人々がよい状態になるように行動することはわかっている。問題は、何が良い状態か人それぞれ。

    外部性が大きいと解決できない。この場合市場による解決はできない。市場こそが問題。そこで法律による規制。

    正の外部性もある。

    法律で規制するより、税金をかける。ただしその正確な金額を決めるのは難しい。

    うまく機能する市場経済のルール=財産権の保護、法廷が機能すること、インフラの整備

    リバタリアンパターナリズム
    惰性による選択を続ける。

    良い政府は、市場経済にとって重要。政府の役割と市場に任せる部分の切り分け。

    4,群はなぜ500ドルもするねじ回しを買うのか。から。

  • マクロとミクロの基本的概念をわかりやすく教えてくれる。
    大学の一二回生向き
    政府の有能さが経済成長にどれくらい影響を与えるのか
    グローバリズムにおける比較優位の考え方
    →タコ部屋労働は本当に途上国にとって悪か?海外大手資本の参入は経済的な植民地化か?
    あらゆる国において現地人の選択によって海外しほんが反映している

  • ▼福島大学附属図書館の貸出状況
    http://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&bibid=TB90299211
    「マクドナルドが流行るのはおいしいからではない」、「なぜビル・ゲイツは大金持ちなのか」といった分かりやすいトピックを材料に経済学の基礎を学ぶことができるので、本格的な経済学を学ぶ前に読むと興味を持てるようになると思います。話題は必ずしも最近のものではありませんが、事例として古すぎるということはないと思います。

    (推薦者:経済経営学類 井上 健先生)

  • 数式を使わず経済学を、、、
    わかりやすい文章で、税や規制、市場や人的資源のこと、もろもろを、こうなればこうなるから、こういう仕組みはこう機能すると説明。わかりやすいし読みやすい。ただ、やや長すぎ、面白さがだるさにも。

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著者プロフィール

ダートマス大学で公共政策と経済学を教える。著書に全米ベストセラーとなったNaked Economics(『経済学をまる裸にする』日本経済新聞出版社)とNaked Statistics(『統計学をまる裸にする』日本経済新聞出版社)がある。

「2017年 『MONEY もう一度学ぶお金のしくみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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