企画者は3度たくらむ

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532319830

作品紹介・あらすじ

企画を立てる力は、才能じゃない。伸ばすことのできる能力である。そのために最も必要なのは、「たくらむ」心構えを持つことだ。たくらめばたくらむほど、あなたの企画は強くなる!

感想・レビュー・書評

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  • 著書より、商品を爆発的に売るためではなく、ユーザーの生活をより良くしたり、楽しみを与えたり、手間や不便を省かせる、人を中心に翻訳された特徴を端的に表現し、訴求することである。その結果、ユーザーが製品の価値を認め、その製品が売れることになるのだ。
    自分の仕事にも置き換えられる。伝え方が変わってくる。商品ができるまでの過程や、思いが大切だと感じた。ただ一方で、価値もなく、ただ単に消費するだけの場合もあることも自覚したい。声がけに立ち止まるのは、1%程度だ。

  • ①課題②企画③チーム、この3つを企む。
    3つ全てで新しい発見をする。
    そうして初めて理想と現実の間にある課題を解決できる。

    そして、常日頃から自分が抱えている違和感や、強く思っている理想の世界を企画に盛り込むことが個性。
    そうして「あなたがいなければ出来なかったら。」と言われる仕事を。

    仕事では、企画では、自分をどんどん出していく。
    世の中には面白い仕事はない。
    誰かが熱意をもって面白くした仕事があるだけだ。

    僕たちの仕事は、上司やクライアントを説得することに留まらない。世の中を動かすことである。

    そういう面白い仕事は、今どこかにあるわけではない。
    今から、課題も、企画も、チームも、自分で企んで作るものだ。

    世の中には企画なき企画書が多すぎる。
    できない理由を探すより、できる理由を探す姿勢に理想のチームのメンバーが集まる。
    課題に対する答えを出すことが企画なのだ。

  • あるべき姿をどう描くか?

  • 【概略】
    企画を立てる力は、才能ではなく、伸ばすことができる能力。そして、企画は世の中を動かすベクトル。本書では、企画を実現させ、且つ、周囲の予想を覆す「そうきたか!」を引き起こすキーワードを「たくらみ」とし、どのような「たくらみ」でもって人の心を動かすか?を紹介するもの。

    2018年10月16日 読了
    【書評】
     正直、自分の最大の欠点は、周囲への「たくらみ」が圧倒的に欠けている点なんだよね。友達へのサプライズ、退職する上司へのサプライズ・・・そういった、周囲を面白くする、心動かすようなことへの仕掛け・・・に対する関心が・・・薄い(困)
     そんな自分だけど、チームを作り、プロジェクトを立ち上げ、その成功に向けて、沢山「たくらんで」いかないといけない訳だ。世の中はSNSのおかげで、自分ゴトに興味が集中してる。そういった意味で、この本に書かれている内容は、とても重要なんだよね。
     気に入った箇所を何点か。たとえば「コピーやキャッチコピーを、メッセージと捉え直す」ということ。先日、とある会社の経営理念を作り上げる一歩目となる会議に参加したのだけど、共通したものがあるね。
     もう一つ、「Why For What」。何を伝える必要があるのか?その伝えたいこと、何故、それを伝えたいのか?これは「どう伝えるか?」の手前に来ないといけないということ。とかく技術的なコトに目がいってしまいがちの自分にとっては、忘れてはならないことなんだよね。
     一つ、事例として出されていた東北六魂祭の箇所について。せっかく事例として出してくれてたので、他パートで書かれていた部分とリンクする箇所、わかる範囲でつなげて欲しかったかな。これは、読者に、何度となく読みこんで、自分の中でリンクを作るんだよってことかな。

  • ベストセラー『「言葉にできる」は武器になる』の著者がそれより以前に書いていた本。本書は本当に日常的に企画を立案することを生業にしている人を読者ターゲットにしていて、そのためか、ちょっと抽象的で理解しにくい部分も多い。また、中身を読んでもタイトルで言っているように、どこを「3度」とカウントしているのかがわかりにくかったり、途中の一章が、著者が東北復興の一環として手掛けたプロジェクトのドキュメンタリーになっていたりして、少々荒削り感が目立つ。しかし、しっかり噛み砕いて読めば、ためになる内容だろう。

  • 問題と課題の違いを理解し、ありたい姿を高く持つこと。大きな課題に対して解決策を作るから人が動く。常に課題を解決する意識を持ち続けなければ良い仕事はできない。1、課題の発見力2、企画(解決策)の発想力3、チーム力

    企むから仕事は面白くなる
    壁は乗り越えられる人の前にしか現れない
    発生している問題はあくまで課題によってもたらされた結果であって課題そのものではない

    ありたい姿の設定ー現状分析ーギャップ分析ー仮説設定ー施策の検討と実行

  • 子育てが大変というのは、課題ではなく、結果に過ぎない。子育てが楽になるためには、本当の課題を発見し、解決するほかに方法はない。目の前で起きている困った問題を、課題に置き換える作業を行う必要がある。

    ①課題発見力
    ビジョンの設定、課題の再発見、検証

    ②発想力
    ベネフィットの翻訳、コアメッセージの開発、コアアイディアの開発

    ③チーム力
    コアアイディアの検証、アイディアの肉付け、実現への検証

  • 調達の企画部門にいる妻が、人事の企画が長い自分にと、これまた年末に置いていった本。

    著者は電通のコピーライターであるが、まえがきで「世の中には仕事の数だけ企画が存在している」と語り、人事制度も例の一つに挙げられていたし、序盤は、
    ・企画とは現状と理想のギャップを埋めるための手段
    ・商品が売れないのは課題ではなく結果
    ・仮説を立てて実際に行動しながら検証する
    など、どこかの大学院で聞いたことがあるような話が続いてかなり期待したが、後半はやっぱり電通の人の本という感じだった。

    悪い本ではないが、今の自分には必ずしもマッチしなかったかな。

  • 企画者は俯瞰的にものを見ろということか?

  • 期待が外れた。良い事が書いてあると思うのだが、概念の説明がメインで、一般論から抜け出れていないもどかしさで終わってしまった。

    問題は、解決すべき課題ではない。42ページ

    3度たくらむ、の意図はちょっとよく理解出来ない…わざわざ持って回った言い方するほど「そうきたか!」と思えないんです。

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著者プロフィール

コピーライター。武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教授。
1979年生まれ。大学院在学中にレコード会社を起業後、電通入社。マーケティングプランナーを経て、コピーライターに。2018 年にインクルージョン・ジャパン株式会社に参画し、ベンチャー支援に従事。2022 年4 月より現職。主な仕事に、ジョージア「世界は誰かの仕事でできている。」、タウンワーク「バイトするなら、タウンワーク。」、Surface Laptop 4「すべての、あなたに、ちょうどいい。」のコピーライティングや、TBSテレビ「日曜劇場」のコミュニケーション統括など。経営層や製品開発者との対話をベースとした、コーポレート・メッセージ開発、プロダクト・メッセージ開発に定評がある。著書に『「言葉にできる」は武器になる。』(日本経済新聞出版)、『捨て猫に拾われた僕』(日経ビジネス人文庫)、『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』(サンマーク出版)など。

「2022年 『きみの人生に作戦名を。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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