大空に賭けた男たち: ホンダジェット誕生物語

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532320379

作品紹介・あらすじ

「家族にも極秘」を指示され、和光研究所の一室で研究が始まってから約30年。実際に本物の翼やエンジンを作った経験は皆無というエンジニアたちが、専門書を頼りに開発を始めた。まさに手探りだった。ホンダはなぜ空を目指したのか。高い壁をどう乗り越えたのか。本田宗一郎が生涯の夢として参入を宣言してから半世紀。二輪車メーカーとして出発したホンダが、ジェット機参入という壮大な野望を実現させた過程をひもとく。青山の本社から「金食い虫」と陰口をたたかれながらも、ついにホンダジェットを創り上げた若きエンジニアたちの苦闘を克明に描く。

感想・レビュー・書評

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  • 「ホンダ神話」ほどの面白さはないが、ホンダ話のロマンはそこここに漂う本である。
    しかし、「夢」のアイテムがかつてのスーパーカブやファミリカーなどの大衆商品と違いビジネスジェットだと、いまいち共感しにくいと思うのは小生の貧困な価値観のせいかもしれないとも思った。

  • 当たり本。ホンダジェットの起源はいつまで遡るのか。それは1962年まで遡るというのだから驚き。ホンダエアクラフトカンパニーの現トップの藤野道格氏はじめ多くの技術者が粉骨砕身の末にホンダジェットの実用化に結び付けた。Vision, Passion, Steadfastなどの単語がページをめくるたびに浮かび上がってくる。現役の日経新聞記者でもある著者も実にいい文章を書いてくれる。ホンダいいねと思ってしまうが、それを凌駕する何かをヤマハにぜひ実現してほしい。そこに同期が登場してくれたりしたらもう最高。

  • ホンダが飛行機事業にも参入してたとは知らなかった。ジェット機、ジェットエンジンの開発から30年近くかかって2015年4月に羽田空港でお披露目。リーマンショックで計画が遅れたが無事事業化できた。二輪や自動車だけでは無く、創業者が夢見てた大空を飛ぶ憧れ。宗一郎の奥さんが日本で初めて飛行機の免許取得した女性だったとはビックリ。

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著者プロフィール

日本経済新聞編集委員
1975年大阪府生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。2002年、日本経済新聞社入社、編集局産業部配属。電機、鉄鋼、自動車業界を担当。米州総局(NY)を経て2015年より企業報道部

「2022年 『ネット興亡記 ②敗れざる者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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