勇者に学ぶ難題に立ち向かう「戦略思考」: 才能よりも努力よりも問題解決に必要なこと
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2018年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532322205
作品紹介・あらすじ
なぜ、あなたの努力は実らないのか?
それは「才能」がないからでも、「努力」が足りないからでもない。
その答えは、「ゲーム」の中に詰まっている――。
「仕事や人生で直面する様々な問題を、まるでRPGの勇者のように、楽しみながらクリアできたなら……」
そんな思いから生まれたのが、問題解決の型のすべてが詰まった、戦略思考メソッド「ゲームマップ」である。
人間関係や子育てなどの日常生活のトラブルから、ビジネス上の難題まで、職業・職種を問わず、問題や悩みを抱えるすべての人の味方になる1冊。
若手ビジネスパーソンはもちろん、経営・マーケティングに携わる人にとっても、「戦略の基本中の基本」を見直し、業務で即実践できるテクニックが満載。また、就職・転職活動にも活用できる。
■特徴(1)【具体的な実践書】
概念的な説明だけではなく、問題解決までの具体的なステップを丁寧に解説。「読んで終わってしまう」だけの読書体験ではなく、「読んだその日から実践」ができる。
■特徴(2)【解決力アップの強化書】
「キーパーソンは誰?」「行く手を阻むモンスターは?」「使えるアイテムは何?」……。ゲーム感覚の事例を通じて、あらゆる問題に役立つ「解決力の基礎」を着実に高める。
■特徴(3)【事前知識や特別な道具は不要】
紙1枚とペンさえあれば、誰でもゼロからスタートできるプログラムである。
感想・レビュー・書評
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戦略思考についての本だそうだが、
例えたがゆえに内容が分かりにくくなっている気がした。
例えば・・・
課題を解決する段取りや実践って、
確かにゲームみたいな感じではあるけど、
雑魚キャラと戦うって日常では全くイメージがわかない。
簡単な課題からチャレンジするという意味っぽいが、
ゲームと違って簡単な課題から到来することは少ない。
【勉強になったこと】
・人の不満の中にこそ解決すべき課題がある。
・まずは型を学んで使いこなせ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
変に「勇者」という設定を付けたために、何が言いたいのか分かりにくくなっている感じがある。まさに「戦略ミス」。
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ややもすれば小難しい理論・フレームワークで装飾されがちな戦略論を学生や初学者でも理解できる程度の表現でまとめられている。自分自身も戦略の勉強は小難しい理論から入ってしまったため苦手意識があったが、本来的には「あるべき姿にいかにして到達するか?」の作戦全般を指すため、日常の中でも適用されるシーンは豊富にあると考えるのが自然である。
エンディングで述べられている「努力が実る世界を作りたい」という著者の想い、そのための「戦略思考に対する敷居を下げる」という戦略が整合した1冊。 -
戦略家にとっての入門書。
中々前に進まないときは、「とりあえずこれ!」と仮決めして前に」進む、人の不満に着目する等書いてあることは目新しいことではない。
ただ、そういった要素を「ゲームマップ」という「おもしろいフレームワーク」に」凝縮している点が秀逸。
ここに著者である工藤氏の「戦略」が見て取れる。
そして何よりクリエイティブストラテジストとして活躍している工藤氏がここまでシンプルで簡単に理解できる内容で戦略をまとめているということは、彼はそれほどに日々に仕事をシンプルに考えていることの表れではないだろうか?
本書を読んでの最も大きな学びはその思考のシンプルさかもしれない。
実際、本書の中で語られている「バリアモンスター」の「ごった煮」状態を避けるように、というアドバイスがあることからも、シンプルさを重視しているように思える。
物事をシンプルにする重要性は『イシューからはじめよ』(安宅和人)、『シンプルに考える』(森川亮)等でも語られており、改めてシンプルに考えることを意識しようと思った。 -
戦略を考えるということをなんとか世の中にわかりやすく伝えようという著者の姿勢はよいと思いますが、ゲームの世界に例えたがゆえにかえってわかりにくくなっているような印象を持ちました。そもそもゲームに例える必然性があるのかどうかって気がしますし、掲載されている戦略にまつわる様々なエピソードもほかの本に出てくるものばかりで、個人的には得るものがなかった一冊でした。
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ビジネスや人生をゲームに例える本はたくさんあるけど、そのなかでも本書はとーーーっても楽しく分かりやすかった。ゲームマップさっそく作るぞ。