「誠実さ」を貫く経営

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532352073

感想・レビュー・書評

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  • 2年前、BS時代に読んだものを再読しました。
    著者は企業倫理研究の第一人者であり、integrityを実企業活動にあてはめての記述は引き込まれる内容です。
    各企業のCSR活動は結局のところマーケティング活動の一部だとすれば、それはintegrityにもとると考えている私にとって、様々なことを考えさせる内容です。

    社会的課題に対して敢えてリスクテイクすること、これは十分にintegrityの入口に立つ行為だと尊重できます。しかし、そこに利潤を求めること(=マーケティング活動)が主な目的であってはならないと私は思っています。利潤追求に執念し単なるマーケティング活動の一部としないためには、経営トップのコミットメントが必要だと本書では説いてます。
    利潤は「目的」でなく、「結果」だという事でしょうか。しかし、結局のところ、企業は「儲けてナンボの世界」に生きているという事も事実です。Going Concern である事は企業の基本中の基本です。
    ウムム。
    さらに、地方自治体などの活動でのintegrityはどのように理解できるでしょうか。「利潤」がない世界です。そもそも住民福祉の向上は、integrityそのものであるはずです。でも、現在は「自治体」=「誠実」となっているでしょうか。自治体と住民の間に信認関係は構築されているでしょうか。
    ウムム。ウムム。
    漠然とした頭の中を掻き混ぜられるような本ですね。
    内容は読みやすく、この分野に興味がある方にはオススメです。

  • 会社の研修で読まされた本です。うちの会社が、名だしで登場・・・。不名誉極まりない・・・。多少高圧的な文面ですが、論点はごもっともだし、納得する点はある。でも、やっぱり気分的には芳しくない。

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著者プロフィール

2019年5月現在
麗澤大学大学院経済研究科 教授、鹿児島大学稲盛アカデミー 客員教授

「2019年 『日本航空の破綻と再生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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