市場サイクルを極める: 勝率を高める王道の投資哲学
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2018年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532357993
作品紹介・あらすじ
■サイクルに注意を向け、耳を傾けよ。
■投資において、たった一つの最も重要なことなど存在しない。前著『投資で一番大切な20の教え』で論じた20の要素一つひとつが、成功を願う投資家にとって絶対に欠かせないものなのである。
■だが、最重要項目にまちがいなく一番近い要素は、市場サイクルを理解することだ。これまで私が知り合ったすぐれた投資家の大半は、サイクルの一般的な動き方と、「今、サイクルのどこに位置しているのか」を察知する類まれな感覚を身につけている。
■残念なことに、サイクルの根本的な性質について書かれた文献はほとんど存在しない。そこで私は、サイクルとは何かというテーマに的を絞った本を書く決意をした。
■投資家はサイクルを認識し、評価し、どうすべきかをそこから読み取り、それが示すとおりに動く術を身につけなければならない。サイクルに耳を傾ける投資家は、サイクルが引き起こす大混乱を理解し、それに乗じて著しいアウトパフォーマンスを得られるだろう。
■オークツリー・キャピタル・マネジメント共同会長兼共同創業者が、勝率を高める王道の投資哲学を説く。
■世界的投資家も大絶賛!
「ハワード・マークスからの『顧客向けレター』が届くと、私は何をおいても必ず真っ先に読むことにしている。常に新しい学びがあるからだ」――ウォーレン・バフェット
「『歴史は最良の教師である』と私は常々述べてきた。本書は、歴史から学び、未来を見通す知見を得る方法を授けてくれる」――チャーリー・マンガー
「当代最高の投資家が、サイクルという重要な概念を説明している。必読」――レイ・ダリオ
感想・レビュー・書評
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読了
1回目 2021.10.4詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良書。
クレジット投資家の視点から、景気サイクル論に裏付けられた見方を紹介。名のある投資家の考え方を知るにはお勧め。 -
400ページ超でなかなかのボリュームです。
内容としてはタイトル通りで、投資をするうえではサイクルをしっかり考える必要があるということです。
それが繰り返しいろんな書き方がされています。
最後の18章に全体の要点がまとめられているので、そこだけ読んでもよさそうな感じです。
投資で成功するには大多数の人と逆の行動をとらないといけないという基本をしっかり再認識できる本です。 -
思考方法。続編。
単純化できない考えを40年の経験則から見る。
基本長期投資の考え。バリュー投資派。
前とほぼ同じ内容か。
同じ歴史はないが、サイクルとして韻を踏むという考えは心にとめておきたい。
予測する未来に対して、次のための今という動きは投資に限らず持ちたい考え。
1年ぶりに読み直し。
17章からを改めて読み込む。
サイクルは人間の感情そのものと捉えてよいだろう。つまりサイクルの外から見るべきで、サイクルの最中にいると気づくメタがない限りは、未来を予測したり一喜一憂する最中になる。
予測せずさもあらんという状態におけるかが改めて鍵だなと長期軸で感じる。 -
経済や市場はパターンに従って動き、その中に「サイクル」と呼ばれるものがある。
サイクルは自然発生的な現象に起因するが、人間の心理や行動に端を発する場合もある。
投資の世界では、サイクルが中心点や長期トレンドの周りで浮き沈みを繰り返し、振り子が行きつ戻りつする。
サイクルの形は様々だが、根本的な原因・動きのパターンには共通する部分が多く、時代が変わってもある程度、一貫している。
投資家にとって重要なサイクル・振り子には、次のようなものがある。
・景気サイクル
・景気サイクルへの政府の干渉
・企業利益サイクル
・投資家心理の振り子
・リスクに対する姿勢のサイクル
このうち最も重要なのは「リスクに対する姿勢のサイクル」。
過度のリスク許容は危険の発生を後押しし、リスク回避姿勢が行き過ぎると相場は下落するからだ。
サイクルは次のような性質を持つ。
・物事、特に人間の本性に左右されるものには、浮き沈みを繰り返す傾向がある。
・サイクルの中の1つ1つの出来事は、相互に作用し、影響を及ぼしあう。
・サイクルには、極限まで触れる傾向がある。
投資成績は何を買うかではなく、いくらで買うかで決まる。
そして、いくらで買うかは投資家自身の心理と行動で決まる。
市場の状況に見合った行動をとるためには、他者の心理と行動をいかに評価するかが重要である。 -
投資の市場におけるサイクルポジションの重要性と投資戦略について、いろんな表現や事例を用いて解説してくれる。いまサイクルのどこにいるのか、振り子の極端な極限に到達する過程でどう行動すべきかの指針となる名著。逆張り投資家向け。
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株式に限らず、投資全般における市場サイクルについて解説した1冊。15年間隔とも言われる大きな相場サイクルの構造を分析している。相互作用する別々のサイクルを一つず説明しているけれど、現実には同時かつ複雑に発生するのだろう。時間をおいて、読み返したい。
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基本的な投資家の考え方というのを学べるとは思います。が、正直読んでいて面白いとは思えませんでした。
20の教えの引用や参照も多く、そっちを読んでからこっちを読んだらもっと深く考えられるのかな?
サイクルが企業活動でも経済、不動産、株式でも何でもあって、将来を予測する事は不可能だから、今がサイクルのどこにいるのかをしっかり見極めろという事です。
人は気分が高まってる時には警戒心なく買っていくので、その時には警戒し、下げ相場の時はどんどん買えという事。ただし、底値の時にはバーゲンは終わってる。
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要は株式市場も歴史は繰り返されるということ。
そして、安く買って高く売る、これができるようにアンテナ張っておくこと。今の株価はどの立ち位置にいるか、投資家としてリスクをどう取るかを判断すること。 -
投資に関して有用なことが詰まった本。
時間がない方は最終章を読むだけでも充分かもしれません。、