ゲコノミクス: 巨大市場を開拓せよ!

著者 :
  • 日経BP日本経済新聞出版本部
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532358556

作品紹介・あらすじ

“酒を飲まない人”をバカにする人たちは、
大きな勘違いをしている。

ゲコ(下戸)の投資家がマジメに提言する
新たな巨大市場と その経済性・社会意義。
「ゲコ市場」の可能性は3000億円超……!?

飲食業界の起死回生策であり、SDGs時代の新常識にもなる一冊。

糸井重里氏との「ゲコ×ゲコ対談」も収録!


日本人の成人の半分以上は「お酒を飲まない(飲めない)」「ほとんど飲まない」「やめた」人。
それにもかかわらず、お酒を飲まないことはネガティブにとらえられることが多く、
お酒を飲まない人向けの商品やサービスはほぼ未開拓の状態だ。
日本の成人の半分以上を占める「お酒を飲まない人」をターゲットに市場が開拓されれば、
新たな成長産業となる可能性が高い。
本書のタイトルである「ゲコノミクス」とは、この新たな市場を称している。
その担い手となるのは、お酒を飲まない・飲めない・飲みたくない「ゲコノミスト」たち。

新たな市場開拓のためには、ゲコノミストが抱いている思いを知る必要がある。
本書では、フェイスブックグループ「ゲコノミスト(お酒を飲まない生き方を楽しむ会)」に寄せられた声もふんだんに紹介しながら、
正当な扱いを受けられず辛さを溜め込んできたゲコノミストの気持ちを読み解いていく。
さらに、脱アルコールのビジネス・コミュニケーションやダイバーシティの文脈からもゲコノミクスを語る本邦初の書籍。

感想・レビュー・書評

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  • ゲコとしては共感する点が多かった。仲良くなるきっかけがお酒であることが多い古い企業文化に嫌気が差して読んだ。文化を変えるのは難しいと思うが、ゲコ市場が拡大中であることは体感しているし、これからが楽しみ。

  • 30代男性
    タイトルの「ゲコノミクス」に惹かれて、ゲコではない私が、ゲコの世界を知りたくて読みました。
    下戸向け(お酒を飲みたくない人向け)の市場革新をゲコノミクスとして、お酒を飲みたくない人の割合等のアンケート結果やノンアル(ソフトドリンク)の成功例から、市場開拓について記載されている。
    私自身も飲めない方に、もったいないと言ったことがよくあるので、失礼だったと反省して、気を付けようと思いました。また、飲む人と飲めない人が共に楽しめる場が増えることに期待したい。
    ノンアル(ソフトドリンク)市場の拡大に、ビジネスチャンスを考えてみます。

  • 以下論点3つ。お酒を飲まない人生も楽しそう。でも飲む人生も楽しい。
    ・酒を飲まない習慣、ゲコノミクスが人口の半分を超えてるのが現代。
    ・飲む人も飲まない人も共存しよう
    ・ゲコノミクスの市場には宝が眠っている。

  • 酒を飲まないムーブメント

  • コロナ禍でノンアルコールが偶然追い風になったが、それまでも実は日本人の多くはお酒を飲まないということだったり、知らないデータがけっこうあった。多かれ少なかれ、時代は変わっていくということだろう。

  • お酒を飲めない、飲まない、飲みたくないひとたちを「ゲコノミスト」として分類し、ゲコノミストの中にもいくつかのカテゴリーが示されており、お酒を飲まない人について頭の中で整理しながらゲコノミストの存在について知ることができた。

    私自身は、体質的には飲めるけれど、お酒の味は好きではなく、飲み会の雰囲気が好きで飲み会の時だけ飲んでいたのだな、と改めて学生時代・妊娠前の自分のお酒へのスタンスを客観的に考えた。

    当時の私は、本書でいうノミストに近く、ゲコノミストの気持ちまで思い至ることができず、「お酒飲めたらもっと楽しめるのにね」なんて失礼な発言もしてしまっていた。

    コロナ前は妊娠ゲコ・育児ゲコだったが、コロナ禍では飲み会もなく、飲みたいと思わないから飲まないゲコノミストになっているのかなと思う。

    本書でゲコノミストの思いや楽しみ方を拝見し、「お酒なしでもすごく楽しそう!」と思った。

    また、本書では、ゲコノミストのことだけでなく、ゲコノミストを対象とした市場の可能性についてもいろいろな提案がされていて、飲食店がゲコノミストを意識することの可能性はもちろん、私個人がゲコノミストを意識することの大切さも感じた。

  • 視点が面白い。でも、本で読むほどでは…。私は4%ゲコですね。アルコール度数を重視します。

  • お酒を“飲めない・飲まない・飲みたくない”ゲコノミストの時代がやってきた!

    日本人の半分以上を占めるゲコノミストの立場から、3000億円超の経済効果が見込まれるゲコノミクスの可能性、多様性、市場開拓の方策について論じる

    《私は、新型コロナウイルスの感染拡大と無関係に、飲食店や飲料メーカーを始めとする多くの業種が「お酒を飲まない人」を重視せざるを得なくなる時代が来ると考えていました。そして今、その動きは急加速しています。》──「はじめに」より

    著者は「ひふみ投信」で知られる投資家

    もともとほとんど飲めない下戸だったが、喘息で断酒したのをきっかけに下戸の気持ちに気づき、ゲコノミクスの可能性を提唱

    2019年に開設したフェイスブックグループ「ゲコノミスト(お酒を飲まない生き方を楽しむ会)」には4600人以上(2021年1月)が参加、活発に交流している

    巻末には同じくゲコノミストである糸井重里との公開「ゲコ×ゲコ対談」を収録

    ゲコノミクス市場の開拓に狼煙を上げる一冊、2020年5月刊

  • 投資家で下戸の著者が、投資、経営の観点から下戸の潜在的市場について説いた本。

  • お酒を飲めない下戸の人たちに向けた一冊。本書冒頭で語られる飲酒習慣のある日本人は2割しかいないというデータにちょっと驚き(ということは下戸市場は結構大きいなと)。自分もお酒は一切飲まないので、焼き鳥屋や寿司屋に入り辛いとか、「お酒に合う」「ワインに合う」といった肩書のあるお店には入り辛いとかいった下戸の悩みは共感できた。ラストに著者の藤野英人さんと糸井重里さんの下戸対談が収録されているが、うまく下戸について分析されていて非常に面白かった。

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著者プロフィール

投資家、レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役会長兼社長 最高投資責任者。1966年富山県生まれ。国内・外資大手投資運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年に独立しレオス・キャピタルワークス株式会社を創業。特に中小型株および成長株の運用経験が長い。一般社団法人投資信託協会理事。著書に『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社)『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』など多数。「お金」や「投資」を通して、株式会社や日本社会、世界経済のあるべき姿を模索し続けている。投資教育にも注力しており、東京理科大学上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、叡啓大学客員教授も務める。2022年4月付けで小学生のレウォン社長が起業した株式会社polarewonにて、取締役チーフニコニコオフィサーに就任。

「2023年 『投資家がパパとママに伝えたい たいせつなお金のはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤野英人の作品

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