結果を出し続けるために (ツキ、プレッシャー、ミスを味方にする法則)

著者 :
  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534047786

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ羽生さんの本。

    トピックス項目がいい言葉になってるものも多かった。



    知識を知恵に高めるには自分の頭で考えるしかない とか…
    こうかくと、目新しいものではないんだけど
    読んでて目に入ってきたときは「お」って思った。

  • 羽生さんって頭いいなぁ、と思いました。
    論理的にまとまっています。
    サブタイトルにもある通り、ツキ、プレッシャー、ミスなどの項目について、ポイントをあげて、その状況を乗り越えるために、みたいなことがかいてあり非常にすっと心にはいってきました。
    将棋の世界だけではなく、実際の社会においても同じように「結果」を求められているはずなのに、白黒はっきりでないのをいいことにぬる~く生きているのではないかと思いました。
    玲瓏という言葉を本の最初のページに毛筆で書かれていましたが、ぴったり!と思いました。
    またあとでしっかり読んでその論理的な考え方にあやかりたいと思います。

  • 元将棋小僧のワタシにとって、羽生さんは3歳年下ながらはるか雲の上にある畏敬の存在だったりしますが、それでいてなぜか親しみやすい雰囲気をも感じさせてくれる人です。それは多分に彼が、多くの著書で将棋だけでなく自身の人生観を語ってくれているからではないでしょうか。
    昨年末に出版された本書もそのひとつ。見開きページにある「玲もう(王ヘンに龍)」の言葉が象徴する、静かな心で周囲を冷静に見極める大局観の考え方や、ミスをした際に、ミスを忘れてミス直後の場面から新たに考え始めるといったこと、さらには日々、自分で変化を見出すといった心がけなどが語られています。もちろん、日常生活や仕事にも大いに役に立ちますが、将棋を指す方なら、さらにその言わんとすることがより直感的にわかるのではないかと思います。

  • 偉業も一つ一つの積み重ねなんやなと感じ、また一言一言奥の深い言葉だらけで、これからの人生の参考となりました。


    【目次】
    第1章 努力を結果に結びつけるために
        対局中の九割は不利な状況を考えている
        勝負で大切なこと
        技術以上に、わずかな気持ちが大きな差を生む
        うまくいかないときは他力思考
        「もうひと息」の努力が結果につながる ほか
    第2章 ツキと運にとらわれずに、最善を選択する
        ツキや運、流れ、バイオリズムは変化し続ける
        ツキや運に一喜一憂しない
        大局観では「終わりの局面」をイメージする
        見切りこそ決断
        知識を知恵に高めるには自分の頭で考えるしかない
        羅針盤が効かない状況が感性を磨く ほか
    第3章 一二〇%の能力を出し切る、プレッシャーとの付き合い方
        最高のパフォーマンスはリラックス・楽しむ・集中から
        プレッシャーがかかっているときは八合目まで来ている
        プレッシャーがかかるほうが集中力、能力を発揮できる
        プレッシャーへの耐性は、まず自分の性格を知ることから
        集中するためには、刺激を遮断する時間を作る
        着分野体調の浮き沈みがあるのが前提だと考える
        起こった感情には、ワンクッション変換を入れて対処する
        結果は一〇〇%受け止めてから次に進む
        結果が表に出ないのは、力を蓄積している状態 ほか
    第4章 結果を出し続けるにはミスへの対応が鍵になる
        ミスをしない対局は一年に一回くらい
        大きなミス、盲点に入ったミスはすぐに忘れること
        反省はしても後悔はしない
        ミスを減らすには自分のミスの傾向を知る
        覚悟を持ってリスクを取る ほか
    第5章 自ら変化を生み出し、流れに乗っていくために
        コツがわからないものほど面白い
        真剣に打ち込むことでしか見えない道
        流れを見極める
        人は、普通に続けられることしか続かない
        グローバル化しても本質は見失わない
        情報や知識は自分で料理してこそ価値がある
        「成功」とは、自分のやりたいことと周囲の期待とが一致すること
        気持ちこそ鍵 ほか

    結果を出し続けるための3要素
    1.ツキと運を見方にする最善手の決め方
    2.プレッシャーとの付き合い方
    3.ミスへの対応の仕方

  • 10年後20年後、思い描いていなかった自分になっていたい。
    勝負師羽生さんの大きさを感じる。

  • 登録日:2/14

  • 「人は、普通に続けられることしか続かない」
    自身をずぼらだといい、自然に続けられることしかできないという羽生さん。これはきっと優先順位の話。ムーミンのスナフキンが「大切なのは、自分でしたいことを、自分で知っていることだ」と話したことを思い出す。

    ひとつの局面で80手の指し方があり、10手先には509049通りの可能性がある。過去のスキルはあっというまに陳腐化するが、学びを続けて新たな一手を生み出していく。アマチュアは自分の打ちたいように打つが、プロは相手の立場で思考して打つという哲学が印象的だった。

  • 2011/2/8 焼津夢屋書店にて購入

    外見から冷静で努力家の勝負師という印象だったが、本書を読んで少し見方が変わった。自己啓発本によくある「高い目標を立てて、常に上を向いて進もう!」という息苦しさは全くなく、自然体で自分を見つめながら生き方、考え方をわかりやすく書いている。勝負をしていく上での大切な3つ、次の一手の決断プロセス、ミスをした時の5つの対処法、などビジネスマンにも役立つ内容が万歳です。

  • ルーティンが大事
    新しいことに常に取り組むことが大事

    そのバランスをどうとるか

  • コンサルの世界と棋士の世界、共通点がいっぱいあるように思います。
    羽生名人の本はいままで数冊読んでいます。この本を読んで共通、と思ったところを列挙しますと、
    「対局に必要なのは恐れないこと、客観的にみること、相手の立場に立つこと」
    「不調の時には結果だけ見ること」
    「技術には差はない。メンタルで差がつく」
    「手を読むのは、直感、読み、大局観。それで迷う手があれば自分らしいのはどっちか、と考える」
    「知識を知恵に昇華させるのは考えること」
    「対局中ずっと集中しているのはムリ。リラックスする時間が必要」
     羽生名人をもってして、

    「ほとんどの試合は接戦。最後まで勝つかどうか確信がない」と。

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著者プロフィール

1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。1982年、関東奨励会に6級で入会。1985年12月、プロ四段に。1989年、19歳で竜王獲得。これが初タイトルとなる。以降、数々のタイトルを獲得。1996年には、当時の七大タイトル(竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将)全冠独占の快挙を成し遂げる。2017年に、八大タイトル戦のうち永世称号の制度を設けている7タイトル戦すべてで資格を得る、史上初の「永世七冠」を達成した。タイトル獲得は通算99期、棋戦優勝45 回(ともに2022 年6月時点)。主な表彰として、2007 年特別将棋栄誉賞(通算1000 勝達成)、2018 年国民栄誉賞、同年紫綬褒章。さらに2022年、史上初の通算1500勝を達成し、特別将棋栄誉敢闘賞を受賞。将棋大賞は最優秀棋士賞など多数受賞。

「2022年 『改訂版 羽生善治のこども将棋入門 中盤の戦い方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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