- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534054722
感想・レビュー・書評
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少し間が空きましたが、56日で読了しました。
元Google社員のビジュアライゼーション担当をされていた方の本の翻訳本です。
ふんだんな例を用いて、データビジュアライゼーションの要所や勘所、テクニックを教えてくれる良書。
基本的にはMicrosoft Excelでできる範囲で書かれているので、実際に取り入れやすい内容ばかりでした。
エクセルの"使い方"は特に記載はないので、そういった点を知りたい方は別の本が必要だけれども、いかにわかりやすく、すっきりと、誤解なく、ストレスなくデータを見せるか、その方法論に的を絞った本です。
各章ごとにまとめもあり、読みやすいし理解しやすいです。
翻訳本ですが、違和感もそれほどなく、日本語としても読みやすかったです。
「ダメ」な例からいかに「良い」例へと変えていくか、その思考プロセスがわかりやすく、実践しやすいものでした。
最終章で、全体のおさらいもしてくれる丁寧さも良かったです。
「食べ物の名前がついたグラフは大嫌い」とあり、笑ってしまいました。
(パイチャート、スパゲティグラフ、ドーナツグラフ)
文脈を理解し、クラター(ごちゃごちゃ)を取り除き、相手の注意をひいて、骨太なストーリーを語る、これがメインテーマです。
Z字の視線移動、ゲシュタルトの法則、無意識的視覚情報の利用、視覚的アフォーダンス(それをどのように使うかを明確に示す、デザインに内包される機能)の利用、魅力的なストーリーテリング・ナレーションを考えてデザインしていくと、自ずと良いグラフが作れそうです。
おすすめです。
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見やすいグラフとはどんなものだろう?に答えてくれる本。
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いいよこれ!作りがちなダメ資料がどんどん洗練されていく過程が最高に面白い!ダサイは罪!
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本自体が読みやすく説得力がある。モデルケースもありとても良い。ゲシュタルトの法則と、アフォーダンスの利用は意識したい。書きたいものを書くのじゃなくて、相手にしてもらいたいものの手段として書く。ストーリこそが最重要。
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資料作成の基本をわかりやすい言葉で表現してあり参考になる本だと思います。
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自分の目がはっと覚まされた一冊。
資料作成には、データビジュアライゼーションとストーリーテリングの2つがあるとして、その解説が詳細にわかりやすく記されている。
今まで、Excelのデフォルト設定のグラフを使用していて疑問すら持たなかった自分が恥ずかしい。常識を覆された気がする。
ストーリーテリングの方については、ちょっと概念的過ぎて頭に入ってこなかった部分もある。
これからは資料作成する際の自分の目線がきっと変わっていることだろう。あとは時間との勝負(笑)
それにしても、ハーバード流、マッキンゼー流ときて、今度はグーグル流ということなのだろうか? -
訓練が必要。
1.コンテキストを理解する
2.相手に伝わりやすい表現を選ぶ
◯テキストも活用する
◯表は読み物として。罫線は最小限に。ヒートマップは読み物のサポートになる
◯散布図は補助線。折れ線グラフで平均を表示。スロープグラフは一線のみ強調。棒グラフは基準線をゼロ(横棒グラフは読みやすい)
☆円グラフは不必要
・3Dも不要
◯第二縦軸→直接ラベル付け、縦軸を分けるで代替
3.不必要な要素を取りのぞく
◯視覚認知のゲシュタルトの法則
近接、類似、囲み、閉合、連続性、接続でクラスターを減らす
◯整列とホワイトスペース
・中央揃えから左揃え
・斜体は避ける
4.相手の注意をひきつける
◯無意識的視覚情報
・情報に視覚的優先順位をつける。色彩のコントラスト、ただし控えめに使う
◯Z型に読むことを配慮する
5.デザイナーのように考える
◯アクションタイトルと説明を追加する
6.ストーリーを伝える
◯始まり、ひねり、結末の三幕構成 -
4/8
グラフの枠は無くす
色を多用しない
見せたいものに色づけし、残りはグレースケール
質問は最後に、まずは話をしましょう、書き留めておいて
最初に結論とその経緯を書いておく
内容
経緯
結論
よくないグラフの例を良くする練習 -
すぐ真似できるし、とても心地いい!
みんながこれに則って作ってくれればいいのに。
まずは練習したい! -
ビジュアライゼーション実践。
グラフの取捨選択についてたっぷり説明。
不要な箇所と強調で読み手にストーリーを持ったアクション促す。
ヒートマップ相対と色塗り気にして、折れ線グラフはグラフ横にラベルを添えた方がよさそうなの知れた。
数字も必要に応じて整理して見せ方を変える手もあり試しやすい。