すりむさんの感想
2015年2月5日
この間までは、エレンベルガーの広大な歴史書で精神力動論にたっぷり浸ってみたのだが、こんどはその最大のライヴァルの起源から浸透までの勉強。 原題は「行動療法の歴史」で、ウォルピ、スキナーというこの世界の2トップの大活躍があって、動物実験が20世紀中葉に病院臨床に侵出する辺りが中心となるので、「認知」の扱いはやや微妙である。 しかし、それも含めてすでにエスタブリッシュメントとなった現在の眼から改めて問わなければならないのは、実証主義、成果主義という、科学的合理性の根拠そのものなのかもしれない。
北海道医療大学心理科学部教授 「2013年 『認知行動療法という革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」