ロマンス・コンシェルジュ (ニチブンコミックス)

著者 : 九州男児

• 日本文芸社 (2008年10月28日発売)

感想・レビュー・書評

[icaさんの感想 · 2014年10月26日]

1話8ページの中にときめきと笑いが詰まった連作。

[yukiserigayaさんの感想 · 2010年7月27日]

購入品。

九州男児の新作は都内のホテルを舞台に繰り広げられる「ロマンス･コンシェルジュ」の舞台裏奮闘記（主人公が濡れ場に浸るのではなく、主人公のもとにカップルが毎回かわるがわるやってくるというストーリー設定）。濡れ場もある程度ショートカットされているので初心者向けの内容といっても差し支えないだろう。

一読して、爆笑しながらも同時に感心もする。というのは、既存のロマンチックラブでは「当たり前」として押し切られてきたことが「実際に展開しようとしたらばこうなる」という裏方の苦労がしのばれる内容になっているからであり、お約束事/当たり前を異化して無効化するのではなく、徹底的に裏から押さえるという（額縁どおりの）「お約束」を展開している部分にある。こうした工夫がなされないと実は困難だという事実に忠実になることでギャグとして展開してしまうそのスタンスには敬服する。

個人的には、コンシェルジュ今川恭子の活躍が見たかったが（BL世界でシニカルに投げかける女性の姿というのはあまり存在しない）、それは無理な話なのだろうか。

[吉原さんの感想 · 2010年2月3日]

相変わらず濃すぎる。色んなカップルが楽しめて面白かったです。続き（といっていいのかな･･･）があるなら是非読みたい。

著者プロフィール

主要作品に、『課長の恋』（ビブロス、リブレ出版）、『ネコ侍』（日本文芸社）、『ヨメヌスビト』（オークラ出版）、男色大鑑翻案漫画『男色大鑑 改』電子配信連載中（光文社）など。

「2019年 『全訳　男色大鑑〈歌舞伎若衆編〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」