マトリズム ( 1) (ニチブンコミックス)

著者 : 鈴木マサカズ

• 日本文芸社 (2017年11月20日発売)

作品紹介・あらすじ

誰もがみんな、“あちら側”に墜ちる可能性がある。
覚醒剤、大麻、ＭＤＭＡ…一度薬物の餌食になった人間は、決して引き返せない道を往く。
あらゆる薬物犯罪を、追って暴いて捕まえる二匹の猟犬。
彼等の職業は麻薬取締官、通称「マトリ」。
草壁と冴貴、二人の捜査を通じて現代社会の深き闇を抉り出す！衝撃の薬物犯罪ドキュメントが登場！！

感想・レビュー・書評

[前原政之さんの感想 · 2018年9月19日]

　『漫画ゴラク』連載中の、麻薬取締官（マトリ）たちの活躍を描いたマンガ。作者の鈴木マサカズは、『無頼侍』などの作品で知られている。

　マトリを主人公にしたマンガといえば、笠原倫の『リスク――エンドレス・ドラッグ・ウォーズ』という傑作がすでにある。

　本作は『リスク』とはタイプが異なるが、これはこれですごく面白い。
　『リスク』は泥臭いB級劇画で、ド派手なアクション描写も満載、現実離れしたブッ飛んだキャラが次々と登場してきた。

　それに対して本作は、登場する薬物に手を出す人々が「普通の人」ばかりである。
　普通の主婦・サラリーマンなどが、ふとしたきっかけでヤクをやって地獄を見るさまが、すこぶるリアルに、むしろ淡々としたタッチで描かれている。
　『闇金ウシジマくん』的な、いかにもな「裏社会の住人」はほとんど出てこないのだ。

　その意味で、おどろおどろしい骸骨が描かれたコミックスのカバーは、内容と合っていないと感じた。

　主人公の麻薬取締官が、暴力を用いることも辞さない型破りなタイプで、上役から睨まれている……というキャラ設定はありきたりで興醒め。
　そういう「劇画的」要素を排した、地味でリアルなマトリを描けばよかったのに（まあ、それでは人気が出ないと踏んだのだろう）。

　主人公のキャラ設定は難アリだが、捜査のプロセスや、被疑者一人ひとりが薬物にのめり込んでくプロセスなどは、リアルで秀逸だ。

　たとえば、普通の独身中年男性が初めてドラッグを買う場面で、売人に「消費税とかかかります？」と思わず聞いてしまうところなど、とぼけたユーモアがなかなか。

　また、薬物中毒経験者が集う「自助会」にヤクの売人がまぎれこんでいる、というあたりの展開も、ゾッとするほどリアルだ。
　おそらく、現実にもそういうことは少なくないのだろう。元ジャンキーはほんの一押しで再び薬物に手を出しやすいはずで、「見込み顧客」揃いなわけだから……。

　良作。今後もコミックスを買い続けることにする。　

[ホトケさんの感想 · 2018年1月19日]

毎日がクソだとクスリをやりたくもなる。実際に道を踏み外した人達の末路を描く。お袋さんのおかげで転落を免れた話は救いがある。

[ざじさんの感想 · 2018年1月12日]

作者の描く「目」の描写に釘付けになる。何の変哲もない、写実的な手法に近い「目」なんだが、目一つに登場人物の心情が吐露されている。

[kagurinさんの感想 · 2017年12月2日]

【訴え】
いい加減にしなさい！
って、
何がって思うでしょう？
話を途中で終わらせて次へ引っ張るの止めて！
ちゃんと、
１巻で、
２巻できりよく終わらせていただきたい！
この１巻の最後の話も次の巻に続くのよ。
消化不良で終わるし、
げんなりして次の巻を買いたくなくなるからぜひぜひ止めていただきたい。
つまらん漫画なら許す。
が、
面白いマンガなんだからちゃんときりよく終わらせて気持ちいい読後感をくれ！

【可能性】
かぐりんは珈琲かな？
でも、
美味しくないコーヒーは無理。
クラフトボスのラテはあんなに美味いのに、
クラフトボスのホット専用のあの不味さ！
トイレに流すしかなかったもったいなさ！

珈琲ですね。
酒は美味しいかもですがアルコールに弱く飲めない。
タバコも無理だった。
片頭痛の元になるだけで意味がない。

ドラッグはコメントを差し控えるわ笑
占いのクライアントさんで、
占いの前に薬飲んでてなにそれ？
と、
聞くと「興奮剤」です。
と、
言う人がけっこういる。
「興奮剤」って？
ドラッグ？
曖昧なドラッグではなく、
合法ドラッグ？
違法ドラッグ？
どっちなんでしょう？
そもそも、
合法の興奮剤ってのはあるの？
その程度の知識しかない。

現在１時５０分。
ちょっと頭が弱ってるから珈琲淹れました。
そんな感覚で興奮剤を飲む人がたまにいます。
嗜好品と言えば嗜好品ですかね？
珈琲に始まり、
レッドブルやらモンスターに移行し、
いわゆる、
脱法もののドラッグに進んでいく人たちな。
きかっけなんて、
珈琲だったりするんですよ、きっと。
下手をすれば小岩井葉介だってドラッグにはまったりするかもですよ。
そんな、
普通の人が禁止薬物、ドラッグにはまっていって、
拳銃の所持が認められている麻薬取締官の「草壁圭五郎」と「冴貴健一」が活躍するのが、
マトリズムなるマンガなり！

【感想】
「三沢小宇宙」は１話完結！
「大西由美子」も１巻内で完結。
で、
「田村浩介」が２巻に続くので感想は２巻に！
「三沢小宇宙」
と、
「大西由美子」までな！


「三沢小宇宙」
小宇宙と書いて「コスモ」と読む。
これ、
聖闘士星矢世代の親がつけたキラキラネームだね。
２１歳なら名前を法的変えられないか？
できるはずなんだけどって、そこは気にしない。
で、
大学生の「三沢小宇宙」が「草壁圭五郎」にボコられて逮捕。
始末書もんですな「草壁圭五郎」！
って、
横にいて「冴貴健一」見てるだけ？


「大西由美子」
旦那に愛人がいる？
その子にお金貢いでる？
それを、
相談したらその相談相手の女性がくれたのが栄養剤的な何か。
で、
改めて欲しくなって値段を聞いたら1錠４０００円。
この時点で普通は間違いなく気づくね。
１錠４０００円ってドラッグじゃんって！
で、
高いと納得しつつ、
でも、
止めれず買い続けて壊れていく。
壊れてるのも自分でわかってるわけね。。。
さて、
旦那さんは本当に浮気してたのかな？
どうなのかな？
書かれてないってことは想像にお任せってことかしらね？

しかし、
１５万するメガネって。。。
かぐりんのプラダだって７万円だったのに。。。
どこのブランドだ１５万のメガネ！

２巻は来年の１月！
忘れないようにしなきゃ！

著者プロフィール

1973年静岡県に生まれる。京都精華大学芸術学部テキスタイルコース卒業。2005年『コミックビーム』にてデビュー。代表作に『無頼侍』『ラッキーマイン』『ダンダリン一〇一』など。

「2016年 『銀座からまる百貨店お客様相談室（5）＜完＞』 で使われていた紹介文から引用しています。」