この国は恐ろしい国: もう一つの老後 (人間選書 130)

著者 :
  • 農山漁村文化協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784540880711

作品紹介・あらすじ

生存するのも危ういほどの賃金しかもらえず、その低賃金のために、平均をはるかに下回る年金しかなく、もちろん貯金もない女性たちは、どんな老後をおくれるのでしょうか。私は、まじめに働きつづけてきた人間が、年をとってから生きて行くのが不可能な年金制度で平然としている国はどう考えてもおかしいと思います。その国が世界一のお金持ちというから、いよいよ話はわからなくなります。この国は-恐ろしい国ですね。日本エッセイストクラブ賞受賞(『広島第2県女2年西組-原爆で死んだ級友たち』)の著者による渾身のルポ-。

感想・レビュー・書評

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  • 生存するのも危ういほどの賃金しかもらえず、その低賃金の
    ために、平均をはるかに下回る年金しかなく、もちろん貯金もない
    女性たちは、どんな老後をおくれるのでしょうか。私は、まじめに
    働きつづけてきた人間が、年をとってから生きて行くのが不可能な
    年金制度で平然としている国はどう考えてもおかしいと思います。
    その国が世界一のお金持ちというから、いよいよ話はわからなくなります。
    この国は―恐ろしい国ですね。
    本文より抜粋

    目次

    第1章 もう1つの老後 

    第2章 “子殺し”に母親を追いつめた低賃金長時間労働(宇都宮)

    第3章 母親を“餓死”させる“豊かな国”の福祉(札幌)

    第4章 見えない老後―この国は恐ろしい国(広島)

    対談“買う福祉”を買える人々・買えない人々(久場嬉子氏と)

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著者プロフィール

せき・ちえこ
1932年大阪生まれ。旧制女学校2年のとき広島で被爆。
学校を病欠していたため助かる。
早稲田大学文学部ロシア文学科卒業。
1954年、毎日新聞社入社、社会部、学芸部の記者を務める。
のち全国婦人新聞(女性ニューズ)記者、編集長。
現在はフリーのジャーナリスト。
2014年、安倍靖国参拝違憲訴訟原告(筆頭)。
主著:
『往復書簡 広島・長崎から―戦後民主主義を生きる』
(共著、彩流社)、
『広島第二県女二年西組―原爆で死んだ級友たち』
(ちくま文庫。日本エッセイストクラブ賞および
日本ジャーナリスト会議奨励賞受賞)、
『図書館の誕生―ドキュメント日野図書館の二十年』
(日本図書館協会)、『この国は恐ろしい国―もう一つの老後』
(農文協)、『ルポ 母子家庭  「母」の老後、「子」のこれから 』
(岩波書店)。
近刊として知の木々舎の中山士朗氏との往復書簡を
西田書店から刊行予定。

「2015年 『ヒロシマの少年少女たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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