美の20世紀 (8) (美の20世紀 8)

  • 二玄社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784544210088

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  • 借りたもの。
    20世紀美術で、その独自のスタイルを確立したモンドリアン。彼の作品と、いかにしてその様式を確立したかを解説。
    絵本のような形式なので、図版も大きめで解説も読みやすい。
    赤・青・黄色の三原色と白黒で構成される以前の作品から、キュビズムに心酔し研究して、独自スタイルに至るまでの経緯が理解できる。

    物体の要素・形状を分割し再構築するキュビズムの手法を、モンドリアンはさらに深化させ、色さえも分解し、線も直線のみで構成していく。
    複数の直線によって生命感と動きを暗示させること……
    何とも難解な感覚だが、突き詰めてゆく、そぎ落としていくと至る「デザイン」そのもの。

    その奥深い思考実験とそれを絵画で表現しようとしたモンドリアンの哲学的ともいえる試みが、簡潔に解説されている。
    しかし、初見では縦横に構成された直線が、風景を極限までそぎ落としたデザインだとは思い至らない……

  • 美大出身の妻に教えてもらったモンドリアン、抽象画ではあるが、親しみを感じる。図書館で表紙を向けて台に置かれていて気になって借りた、彼の作品と人生での様々な人との出会いと出来事がよくわかった。

  • 地元の図書館で読む。美しいと感じないわけではありません。ただし、この絵画を芸術と認めた人たちがいたことが衝撃です。もし、僕が、その時代のスノッブな金持ちならば、これを芸術と認めることはないでしょう。

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