ここだけの話

  • 白水社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560044841

作品紹介・あらすじ

常に小説の新境地を開くジュリアン・バーンズの最新作。今回は登場人物がすべて読者に直接語りかけるという斬新なスタイルがとられる。高校時代からの親友で何から何まで対照的な性格の2人の男が、ひとりの女性をめぐって恋の鞘当て。バーンズ独特の皮肉な視点で描く愛のゆくえ。フェミナ賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 前にこの方の料理エッセイを読んで面白かったので他の作品も読んでみようと図書館で借りて読みました。話は一言で言えばありがちな嫌な話ですがこの小説はあらすじが書きたくて書かれたものではないのだと言う事を後書きを読んで納得しました。

    同じ出来事でも語る人の視点によってずいぶん印象が変わってしまうものですがこの作品では作中人物がさほど自分を美化することなくそれほど相手を貶める事なく書かれており(まあ程度によりますが)大元の事実はそれほどブレていないな、と思いました。
    三角関係の話だと当事者達に話を聞くとまるで違う出来事のように感じられるものですがそれがあまりなかったかな、と。普通、間男と亭主の双方から話を聞いたら同じ事実でもまるで違う話のように聞こえたりしますけれどもね。

    小説の趣向としては面白い趣向だと思いました。でもオリヴァーは嫌いだし、ジリアンも嫌いです。かと言ってスチュアートが好きな訳でもないのですがやはり一番の被害者は彼だと思います。どうしても同性への点が辛くなる、と言う後書きの名言どおり、私としてはジリアンには何も同情を感じません。それにしても女性はロマンティックなモノを好む割に現実的な生き物だなあとつくづく思いました。ハイ。

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