ジョン王 (白水Uブックス (13))

  • 白水社
3.41
  • (2)
  • (6)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 71
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560070130

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 結構読みやすかったのですが、
    ひどい王と、バタバタした国家&人間模様。

  • 英仏百年戦争を扱っているのでイングランドの王ジョンが正義として描かれるのかと予想したが、本作品でも「失地王」の名に恥じぬヘタレであった。ディズニー映画「ロビン・フッド」のジョンのような暴君ではないが、リチャード二世やヘンリー六世に似て、王としての威厳があまり感じられない。一方、私生児フィリップには『リア王』のエドマンドに似たユーモアと軽さがある。

  • ジョン王とフランス王フィリップのあらそい。ジョンの甥であるアーサーをイギリスの王としようとするフィリップ。フランスとの戦い。アーサーを暗殺するために送り込んだヒューバート。アーサーを見逃すヒューバートだったが。牢獄から転落し死んだアーサー。イギリス貴族の反乱。窮地に立ったジョン王。リチャード獅子心王の私生児フィリプの活躍。

  • マグナカルタ以外のジョン王の素顔。

  • ジョン王(在位1199-1216)の時代は十字軍派兵中に王位を簒奪したとか、大陸領土失地、大憲章マグナカルタの承認など、その治世は評判が悪いようだ。しかし脚本が書かれた16世紀後半のシェークスピアはそうした史実は別として、当時の複雑に絡み合った政局のなかの為政者、貴族らの人間模様を描きだそうとしたする研究家も。史実を知らなくても誰がいい人か悪役かは判別しにくいし、知っていたらもっと混乱していかもしれない。後味すっきりというストーリーではない。名作に数えられているわけではないと言われれば、そうなのかもしれないと思う。

  • 歴史勉強しないとわからん。

  • ジョン王の枢機卿に対する台詞が辛辣で笑ってしまった。シェイクスピアが生きていた頃の英国は、ローマと縁を切っていたのでこのようなことも書けたのだろう。

  • 原題: King John

  • ジョン王(1167〜1216)はフィリップ2世との戦いでカレーをのぞくフランスの領地を失ったため欠地王(John Lackland)と呼ばれる。世界史では彼の行為を愚行とみなす傾向がある。インノケンテイウス3世に破門され、形式上イギリス全土を差し出す。重税を課す。貴族の反乱。以降ジョンと名乗る国王はいなくなるほどの人気のなさ。マグナカルタの承認。
    しかし、シェークスピア作品にうかがえる彼はそこまででもない。ヘンリー6世の方が(略)
    個人的には、獅子心王(The Lionhearted)からの王位簒奪を欠いて欲しかったし、シモン・ド・モンフォールも出して欲しかった。法学部生としては、マグナカルタの場面も欲しい

  • 高校生。
    高校の図書館。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とも言われている。また彼ののこした膨大な著作は、初期近代英語の実態を知る上での貴重な言語学的資料ともなっている。
出生地はストラトフォード・アポン・エイヴォンで、1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍した。1612年ごろに引退するまでの約20年間に、四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残した。「ヴィーナスとアドーニス」のような物語詩もあり、特に「ソネット集」は今日でも最高の詩編の一つと見なされている。

「2016年 『マクベス MACBETH』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ウィリアム・シェイクスピアの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ウィリアム シェ...
三島由紀夫
遠藤 周作
ウィリアム シェ...
ウィリアム シェ...
ウィリアム シェ...
ウィリアム シェ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×