- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560070352
感想・レビュー・書評
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古本屋で衝動買い。一日で一気に読んだ。嫉妬をテーマにしたお芝居なのだが、シェークスピアによる同じようなテーマの悲劇である「オセロー」などと違って、特に何の理由もなくいきなり嫉妬に狂うところなどは、かえって実際にありそうで怖いなと思わせるものがある。すっきりとしたハッピーエンドなのも読んでいて心地よかった。一度、舞台で観てみたいものである。
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ハッピイエンドの物語。
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S932.5-ハク-35 300008943
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悲劇でもあり喜劇でもある。
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ナイスです!
シチリア王が愛する妃が浮気した男の子を宿しているのではないとの妄想を抱いて、悲劇を招く前半と、その16年後の奇跡の大団円。
しかし、王妃を裁判にかけたりするので、エリザベス時代じゃないよなぁ?とドキドキしながら読んだ。
巻末の解説で1611年の作らしいとわかって一安心(出典小説はエリザベス時代らしいけど…)。
15年ぶりくらいに読んだので、ラスト以外ほとんど忘れてた。
クライマックス前まで読んでから、「子供のためのシェイクスピアカンパニー」の演劇を見た。
脚本・演出の山崎氏の解釈と、アフタートークのおかげでさらに深くこの作品が楽しめました。
ロマンス劇だけど、ちょっとした感動もある。
やっぱシェイクスピアは面白い!
解説読んで思ったこと。
故郷に帰ったシェイクスピアを成長した娘たちがアーダコーダといいながら世話をしてくれたのがポーリーナに反映しているとかないのかな?と空想すると面白い。
(H23.7 自) -
原題: The Winter's Tale
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ロワール地方などを舞台とした作品です。
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前半の悲劇的で深い情念を感じさせる雰囲気と、後半の陽気で喜劇的なシチュエーションの対比。リオンティーズの転向があまりにも唐突な印象ではあるけれど、お約束も含めて楽しい作品でした。
余談ですが、ロメールの同名映画『冬物語』にはこの作品の演劇のシーンが出てきます。 -
悲喜劇。現実的なものと象徴的なものの融合といわれるが、そこが好きになりきれない理由でもある。。「冬物語」とは、冬の炉端で語られるお伽話を指す。シェークスピアがわざと非現実的にしたことは容易に読みとれるが、しかしと思う。ロマンス劇全体に「時」というテーマが与えられてると思う。なお、批評家の評価は「テンペスト」同様に高い。