- Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560071342
感想・レビュー・書評
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ポルトガルはどこだったかな?とヨーロッパの地図で確認した。
フランス、スペインの四角に近い大きな国の西に縦に長い長方形がくっついたようなポルトガルだった。
当時のポルトガルの政治情勢、周辺国との関係、カトリックは毎週教会に通うものであること、など私は知らなかった。
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①文体★★★★☆
②読後余韻★★★★☆ -
ノンポリを自称するジャーナリスト(若干の形容矛盾感)が、徐々に世の出来事に対して疑問(意見までは行っていない気がする)を抱くようになっていく、その心の動きが具に描写されていると感じた。精神や人格の不安定さ・不確実性を肯定的に捉えようとしているのも、個人的には感銘を受けた。
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よかった。タイトルの「供述」は「証言」の方がしっくりくるような気がするが。
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感想はこちらに書きました。
https://www.yoiyoru.org/entry/2021/02/23/000000 -
子供の頃の読書ではよく経験したことなんだけど……
「ぼくも大人になったらこんな人になりたい!」とか、
「同じような状況になってもぼくも決して恐れない!」とか……。
だからひさしぶりの、「ああ、また大切なことを教えてもらったなぁ」というような読書でした。
初めて知りましたがタブッキというイタリア人、Molte grazie、ありがとう! -
これまでの形而上学的な作風とは異なり、写実的な叙述で人間の生死と意思、そしてファシスト政党下の社会を正攻法で描かれていて非常にわかりやすい。最後に読み手をふっと煙にまく他の作品とは違い、強く主題を突きつけてくる。それとて、タブッキ独特の抒情的、詩的世界は静かに漂っている。タブッキの短い小説には果てしない想像の世界が広がっている。
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「供述によると」という語り口が軽妙で全体の調子を取っている.最後の数ページに凝縮されたペレイラ氏の行動が,どのような経緯で気持ちであるいは決意で行われたかということが,読者を巻き込んで,あっちへフラフラこちらへフラフラしながら,語られている.本当に見事な着地で驚いた.
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文学
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