日本新劇全史 第二巻:昭和二十年~昭和四十年

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  • Amazon.co.jp ・本 (836ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560094259

作品紹介・あらすじ

表現の激しい変遷

 著者のライフワーク、明治以降の新劇史を辿る第二巻。本巻は第二次世界大戦での敗戦以降、激しい変遷を重ね、小劇場運動が萌芽を見せる60年安保後までを描く。
 敗戦により思想表現の自由が保障され、占領下の新劇界は共産党の強い影響のもと、左翼勢力が始動する。俳優座、民芸、文学座の「三大劇団」が新劇界をリードし、「もはや戦後ではない」という経済状況の好転を受けて、新進劇作家たちも次々と登場してくる。
 安保闘争の嵐のなか、新劇界も新しい波がうねりを高めてゆく。不条理演劇の代表ともいえるベケット『ゴドーを待ちながら』が上演され、寺山修司や清水邦夫といった、70年代の旗手たちがデビュー、一方で戦後結成された労演が、三大劇団を中心に地方公演を広げていく。
 そして東京オリンピックの開催、ベトナム戦争が熾烈化するなかで、小劇場運動の旗手唐十郎も登場し、劇団制の枠を超えた運動が活発になってゆく。
 こうした動きを、劇評など豊富な資料を駆使しながら、著者は自らの同時代性を共有しつつ、貴重な証言記録として記していく。

感想・レビュー・書評

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著者プロフィール

1941年大阪府生まれ。演劇評論家。著書に『日本現代演劇史』(サントリー学芸賞)、『花顔の人・花柳章太郎伝』(大佛次郎賞)、『女優二代』(読売文学賞)、『最後の岸田國士論』(芸術選奨文部科学大臣賞)など。

「2017年 『日本新劇全史 第一巻 明治~終戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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