- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784561264576
作品紹介・あらすじ
実証研究によって、質の高い新知識を迅速に効率よく創造することは時代の要請である。この要請に応え、実証研究のリサーチ・デザインの基本原理を我が国で初めて体系的に解説。この基本原理は、新知識創造のための論文、レポート作成を目指す社会人院生、学部学生、産業界のリサーチ担当者の手引きとなろう。
感想・レビュー・書評
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◎こころ:医学研究に社会研究は劣後するのではない。社会研究の方が知恵を総合集約して因果に迫ろうとしている面があり、適用範囲はより広い。
○ツボ:少数事例比較、単独事例でも、因果推論をどのようにできるか。nの呪縛、統計コンプレックスからの解放。
☆問い:あなたの研究分野で単独事例でどのように研究目的に合った因果推論ができるだろうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学院の授業で使用した。修士論文を書く際の基本として最初に学ぶべき型のようなもの。
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まさに、リサーチをどのように組むべきかを教えてくれる。リサーチを始める前、リサーチに行き詰まったときに有用。
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ある程度の知識を前提とした書籍。具体的なリサーチ方法やアカデミックな考え方を学べる。
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レメニイの本を買うかどうか迷いつつ、同種の新しい体系的な本がないか探していてヒットした本。経営学のリサーチにフォーカスされているので、分野的には適合性が有り、参考になる。が、正直かなり難しい。概念的な話が多いので、自分(たち)の研究に当てはめて応用しようと思うと、結構考えないとな、というところ。
いずれにしても、レファ本として置いておくには有用。 -
KKVの『社会科学のリサーチデザイン』よりは読み易く、よくまとまっている。
KKVの1〜3章を読んで「観察可能な含意」を理解してから、
次に本書を読めば効果的に学習出来ると思う。
ちなみに副題は「経営知識創造の基本技術」となっているが、
野中先生のSECIモデルなどは一切関係ない。
まじめなリサーチデザインの教科書となっている。 -
335.1||Ta
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大学院の会計の先生からの推薦本。
私には少し難しい部分も。
これを理解できるレベルまで勉強しないと。 -
リサーチが行われるのは、知識が科学に基づいて獲得されている場合である。
どのような問題を何を目的にしてリサーチするのか、リサーチの枠組みとしてどのような理論を使うのか、実証のためどのようなデータを使うのか、データから推論するためにどのような技法を使う。
当事者が可能であると考えた戦略オプションのみを反事実として設定する。
説明したい結果、例えばダイエーとセゾンの経営破たんの発生の有無に決定的な影響を与えた先行条件を反事実として重視する。
先行条件と結果の間の経過時間をできるだけ短く設定して、他の諸条件ができるだけ変わらないようにする。
その時点での当事者たちの考え方や直面していた制約を考慮して、先行条件と結果の連結原理を設定する。