ジェフリー・ダーマー: 死体しか愛せなかった男

  • 原書房
3.60
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562031825

作品紹介・あらすじ

17人もの男性を自室に連れ込み、殺害。からわらに寄り添い、犯し、死体を切り刻み、頭蓋骨を抱いて寝た…より親密になるために。1991年アメリカ・ミルウォキーでひとりの青年が逮捕された。彼の名は、ジェフリー・ダーマー。端正な美青年の心の内は、その外見とは裏腹に完全に崩壊していた。

感想・レビュー・書評

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  • 今月4冊目
    ★★★
    歴史上のS級殺人鬼。
    ホモ、黒人好きで解体して食う。
    文章が面倒だったが改めてジェフリーダーマーは凄い。

  • 数多くの犠牲者を出し、同性愛、屍姦、食人等数々な異常な性的嗜好を持ったシリアルキラー、ジェフリーダーマーの人生を綴った作品です。このような異常者が生まれてしまった背景には彼の家庭環境に問題があったように書かれています。確かに、彼の家庭環境は中々複雑なもので、彼の人格を形成する一つの要因となったのは間違いないものと思われます。しかし、彼にはデイヴィットという健常な弟もいたことから、それだけが所要な要因ではないとも感じます。この事件は彼の生まれ持った性格が主要因であり、起きるべくして起きてしまったように思えました。
    この本の内容は比較的エグイです。頭頂部にドリルで穴を空け、そこから前頭葉に向けて塩酸を流し「ゾンビー」を作るロボトミー手術を行った部分は鮮明に描かれています。しかし、実際の描写がないことから何とか抑えられているように思えます。
    ジェフリーダーマーという人間がどのようにして生まれ、どのような事件を起こしたのかを知る上ではかなり有益な本でした。シリアルキラーである彼が何故一部の人から魅力的に見られてしまうのか分かった気がします(わかっちゃいけないのかもだけど…)。

  • 控え目で知的で常識的な物腰と端正な顔立ちからは想像もつかない、「歴史上類を見ない猟奇性と残虐性と異常性をもった連続殺人」所業、その破壊的な行動様式を生む源泉、孤独の闇を支配する力が何であるかを分析する試みは結果的には謎のベールに包まれたまま彼は獄中で囚人に撲殺され死亡したがごく幼少期に社会活動の最も基本的なルールの外で行動し、表面的形でしか人間と交わろうとせず、共同体と明確な線引きをした彼の孤独な内面とそこに形成された原始的な神秘的心理学的考察は興味深い。「彼は彫刻を掘り終えた、と思い込んだ、しかし実際には絶えず同じところにノミを打ちこんでいたに過ぎない。一心にというより、途方にくれて」(カフカ)…自滅と崩壊の道にしにつながる満たされぬ欲望ゆえだったのかそれとも絶望に駆り立てられていたのか…。

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