- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562035151
感想・レビュー・書評
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始めの総論までは、生き方として自分を律したり、整えたりするのに戒めになるような事が書かれていたが、その後の細かい項目は時代が違いすぎて、現代と合わない事ばかり書かれていた。
当時の暮らしや考え方を知るには面白い一冊だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4-562-03515-3 249p 2002・6・11 1刷
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■ポイント
①体内:欲を慎み、行き過ぎない(食欲、性欲、過労など)
②対外:生活環境を整え、暮らしやすくせよ
③若いうちからコツコツと健康に励め
■構成
小さくセンテンスごとに分けてあるので、読みやすい。
また、どこから読んでも大丈夫なので、ちょっとしたスキマ時間に気楽に読める。
■内容
江戸時代の書物ながら、 全般的に普遍的な内容のため、現在でも参考になる。特に総論部分は異論なし。
裏返すと、当たり前のことしか書いていない、ということでもある。
また、江戸時代ならではの内容もある。灸や煎薬、生薬が治療の主流だった時代を偲ばせる。
その他偏見に取れる記載もある。肉は寿命を延ばし、魚は寿命を縮めるような書きぶりは(当時はさておき)現在は当たらないであろう。
■全体
本訓は、読むより行う・守るのが大切で、そして大変。
食べ過ぎない、にしても、そんなことはわかっているが食べ過ぎてしまう人は現実にいる。そしてその処方箋は書かれていない。
という意味では、処方を求める人には役に立たない。 -
300年前に書かれた健康に長生きするためのノウハウ本。欲望(食欲、性欲)を抑え、心安らかに暮らすことが長寿の秘訣であるようだ。一言で言えば「インプットとアウトプットを減らす生き方」とも表せる。昼寝や長く寝ることは体に良くないとしているのが意外であった。
300年間の医療の進歩、環境の変化により現代にはマッチしない助言もあるが、根底にある思想は健康に暮らすために気をつけるべきことの集大成として今でも十分通用する。
養生訓は様々に現代語訳されているようだが、本書は非常に分かりやすかった。