眠り姫の気高き瞳に (ライムブックス)

  • 原書房
3.65
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本棚登録 : 60
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562044184

作品紹介・あらすじ

19世紀サンクトペテルブルク。ロシアの貴族令嬢タシアは、婚約者殺害の罪で投獄された。事件の記憶を失っていたものの、全ての状況がタシアの犯行を示唆していたのだ。死刑を恐れたタシアは、密かに用意した毒薬を飲み、仮死状態のまま棺に収まって脱獄。計画通りに眠りから目覚めると、ロンドンへと亡命を果たした。素性を隠し、家庭教師として雇われた先は裕福なストークハースト候爵家。慣れない使用人暮らしに戸惑う深窓の令嬢タシアだったが、冷淡な侯爵ルークが使用人の暮らしにまで心を砕いていると知り、心打たれる。一方、9年前に妻を亡くしたルークにとっては愛娘だけが心の支え。謎めいた異国の女性に娘を任せるのは不安だったが、気品と威厳にあふれるこの美しい家庭教師を前にすると、なぜか心がざわめいて…。帝政ロシアとロンドンを舞台に描く、壮大なシリーズがついに開幕。

感想・レビュー・書評

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  • ☆3.5

    1996年。

  • 殺人罪で投獄されたロシア貴族のタシアが驚きの方法で脱獄、イギリスへ逃亡する、なんていう度肝を抜かれるシーンでスタート。火事により、最愛の妻と左手を失ったイギリス貴族ルークのもとで、娘の家庭教師として住むことになる。ずっと妻を忘れず、娘を愛するルークに好印象(な反面、いい人すぎて面白みは弱いかも?)。幸せもつかの間、再びタシアに忍び寄る危機。タシアを取り戻すため、ロシアに一直線のルークがカッコよかった!所々に挟まれる、癇癪持ちのルークと強情なタシアのケンカがおもしろかった。エマとニコラス…うーん、気になる。

  • ここからまたシリーズ化されるのかしら?

  • 2011/11/17購入

  • ☆4.5

    良い意味でいつものリサ。期待を外さない。
    あんまりにもファンタジックな設定は好きではないけど、ヒロインがちょっと邪眼な程度に収まっていてほっ。
    「あなたのすべてを抱きしめて」のちょっと「偽れない愛」風味というか。
    傷つき周囲に壁をめぐらせているヒーローが反発→メロメロに落ちて行く様はやっぱり好きなのよね。そして、この2人が出会えて良かったと思えるところとか。
    続編はあの2人なのでしょうね。タシアはそのことを心配してるけど、荒んだヒーローの心を開かせることができそうなヒロインだし、まぁリサの王道かと。

  • リサ・クレイパスの初期作品。ほのぼのとした壁の話シリーズとは違って、より陰鬱な雰囲気。ヒロインがロシア人のせいか?母マリーが意外にいい人ぽくってホッとした。ニコラスが魅力的。次回作が楽しみ。

  • ロシア貴族の令嬢タシアが殺人(記憶がない)による絞首刑から逃れ、ロンドンで家庭教師になる。英国侯爵のルークの娘エマを教えるうちにロマンスが…。タシア18歳(若い!)、ルーク34歳です。ルークが愛を自覚した後は大人の包容力と強引さがいい感じです。タシアはちょっと先見の力があって魔女とも言われてたりしますが、箱入り娘ですね。タシアを追い詰めるロシア貴族ニコラスが、影があって魅力的。ルークと険悪な様子が読んでてニヤリとする楽しさです。大好きなクレイパスの大好きな作品『あなたを夢見て』と同時期に書かれた古い作品だそうですが、面白さではちょっと下、4.4★ぐらいでしょうか?続編ではエマと****ですよね、楽しみです。

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