サイバーセキュリティ読本

著者 :
  • 原書房
3.22
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本棚登録 : 154
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562049301

作品紹介・あらすじ

あなたの情報はいつどこでどうやって狙われるのか。
どうすれば守ることができるのか。
スマホ・SNS全盛時代(個人情報ダダ漏れ時代)に必須のセキュリティを、
専門家がわかりやすく紹介したはじめての一般向けガイド。

感想・レビュー・書評

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  • 2013年に初版が発行された書籍です。

    現在(2020年)と状況に差異や複雑化した問題の発端が記載されていました。

    セキュリティについてある程度概要を知ったけど、現実世界ではどういう問題が発生しているのかを知るきっかけとして有用な書籍だと思いました。

    書籍は、仮想の企業での出来事を通して、それに関連する事例を紹介する形で展開していきました。

    専門用語が飛び交うわけではないので、肩の力を抜いて読める書籍でした。

    こういう形態にありがちな仮想としての人物の関係の発展に焦点をあてることがあったりするのですが、それがないのも良い点だと思いました。

  • 初心者向けで良書

  • 確かに本書に書いてあるセキュリティインシデントは実際に起ったことであるが、不必要に不安を煽ってはいないだろうか。
    これを読んでいる人間が実際に被害を被る可能性があるのかといえば、必ずしも高くない。
    仕事でメールを使用していない人間が標的型攻撃を受けるだろうか、彼女もいないのにスマホにカレログを入れられるだろうか、、

    本書は「日常生活を取り巻くサイバーセキュリティの現在を物語風」に紹介している本です。
    数々発生するいろいろな事案について、非常に個性的な登場人物同士の会話を通じて、明快に説明されています。
    さらに、まとめの図表などもあり、非常に役に立つ本だと思いました。

    ただし、最後で、著者は、インターネットは無法地帯で危険性が高いから、使う個人個人に自覚や認識、情報収集が必要だと説く一方、法制化による取締についてはインターネットの自由の危機という(曖昧な点がある法律よりはないほうがましだというのである)。
    しかし、大多数のインターネット利用者(特にスマホ)はこの本を読まないし、インターネットの危険性について不安はあったとしても、その不安は漠然としたものであり、なぜか「自分は大丈夫」と思っていたりする。
    つまり、著者はサイバーセキュリティの専門家として、大多数の国民が危機にさらされていたとしてもインターネットの自由のほうが大切だと主張するのだが、この最後までは非常にいい内容であっただけに残念でならない。

  • こっち先に読めばよかった。
    出版社の総務部で結成されたセキュリティの資料を作成するための集まりで行われる会議の中で色々解説する…というテイの小説体の読本。
    難易度は自分向けだったが雑談部分のテンションが合わなくてやや苦痛。あんまり詳しくない人たちの集まりで、あるあるな話も紛れてるのでセキュリティ入門としては良いと思う。
    スマホ的な端末は色々おろそかになるよねわかる〜って思った

    2004年から2005年におきたセキュリティ関係の事件を乗せて、この時何をしていた?と問題提起。その時からの法整備の成果が出始めてるんだとしてネットを規制する方向性の流れを説明。

    情報系の本を読んでいて感じるのは、とにかく急に拡散したツールで法整備もできてない無法地帯なのだということ、

    007

  • 春に開始される「情報セキュリティマネジメント」試験を受けようと思っていたため、読んでみた。

    小説のようなスタイルで、サイバーセキュリティについて学べる。同資格の勉強をしているような人であれば、読み物としてスラスラ楽しく読めるだろう。一方、まったくセキュリティ関係の知識がない方には、わからない言葉が出てきて大変かもしれない。

    筆者はAndroid(google)に対してはかなり悪い印象を持っているようだ。Nexusならば心配しているアップデートの問題は回避できるが、その点には触れられていないことは少し気になった。

  • 結構難しい内容だが、ためになる

  • サイバーセキュリティをとある会社で起こる小説風にして解説してくれる。会話のやりとりの中で、セキュリティに関する技術や攻撃のやり口がわかる。

  • サイバーセキュリティに関する内容を、小説仕立てに書かれている。読者に危機意識を提起することを目的としているため、テクニカルな内容ではない。
    とはいえ、はじめて聞く言葉も多くあり、参考になる部分もあった。

  • 新しい情報特になし、「危ないよ!危ないよ!」って危機感を煽るけど対策法は「使わない方がいいよ!」程度に留まっている気がしてなりません。
    危機感を煽るために必要以上に悲観的なキャラクターを登場させるのも、正直胃もたれがする。
    そんでもってあとがきに「技術の進歩に期待してる」と言われましてもねえ…

  • 物語形式で比較的読みやすい。個人情報保護とソーシャルネットワークが席巻する現代のいびつさを考えさせられる。
    自分は古めの感覚を持つ人間なので、ハード的に閉鎖された(と自分が考えている)空間では素を曝け出すけど、このご時世どこから情報が漏れてるか分からないので、常に襟を正して行動する必要がありと感じた。

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著者プロフィール

いちだかずき●小説家及びサイバーセキュリティの専門家、明治大学サイバーセキュリティ研究所客員研究員。I T 企業の経営を経て、2 0 1 1 年にカナダの永住権を取得。同時に小説家としてデビュー。サイバー犯罪をテーマにした小説とネット世論操作に関する著作や評論を多数発表している。『原発サイバートラップ』(集英社)、『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』(集英社)、『フェイクニュース新しい戦略的戦争兵器』(角川新書)、『新しい世界を生きるためのサイバー社会用語集』(原書房)など著作多数

「2022年 『ウクライナ侵攻と情報戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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