ミステリー・アリーナ (ミステリー・リーグ)

著者 :
  • 原書房
3.37
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本棚登録 : 377
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562051830

作品紹介・あらすじ

『最後のトリック』の著者による、多重解決の極北! 
ある屋敷で起こった不可解な殺人事件、これに挑むのは
いずれも腕に覚えのある〝ミステリ読みのプロ〟たち。
勝てば一攫千金のバトルロワイヤル、結末は〝真実〟か!

感想・レビュー・書評

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  • 作中作のミステリーの犯人を早押しで当てる推理バトルもの。
    年末の国民的特番という設定でどこかきな臭い現実世界と、出題問題であるクローズドミステリーが交互に展開される。莫大な報奨金は一番早くトリックと犯人を論理的に推定した人の総取りということで、物語の序盤からどんどん解答者の推理が披露されていきます。
    自分自身は(邪道かもしれませんが)ミステリー小説を読む時にはあまり推理をせずストーリーを楽しむタイプなので、トリックや犯人を自分で推理しながら読む人たちはこんなにも用心深く文章を読み解いているのだなと感心。
    各解答者の推理はどれもそれらしく聞こえて、でも次の章でその理論が覆されて…その繰り返しで2つの世界を行き交うことでミステリーの奥行きがどんどん深くなっていきます。(同時にどんどん状況が怪しくなる現実世界…)
    ミステリー小説という世界を構築するときに、犯人とトリックが先にある場合と、無限にある可能性をひとつひとつ無くしていって最後に残ったものが真実であるとする場合の2つがあるのかな。
    この本では特に後者の世界の作り方を意識させられました。
    ミステリーの奥深さと作家さんの偉大さを感じた一冊。

  • よくあるクローズドサークルミステリーからいきなりサイレントヒル2のエレベータークイズばりのノリの犯人当てクイズ番組に移行して、えっ??そういう話??解答者が次々と犯人とトリックを解答していくが次の展開で否定されていく繰り返し。解答者のトリック説には「そうはならんやろ!笑」なモノが多く笑ってしまった。司会者はクセが強くとにかくディスりまくりブラックジョーク満載でちょっと疲れたね。ミステリー小説には色んなトリックがあるんだねーと入門書にはいいかも。最後は…何も言いません。。(そうはならんやろ!)

  • あるミステリー小説の犯人をミステリーオタクたちが回答者となって当てる、というテレビ番組という話。問題の小説とテレビのスタジオでのやり取りが交互に登場する。読み進めると、これが単なるテレビ番組ではないことが徐々に分かってくる。ラストは予測できる部分もあるが、ミステリー小説らしいまとめ方に、ミステリ好きなら思わずニヤリとなってしまうのでは?

  • 前半
    登場人物の名前と言動のわざとらしさで嫌な予感がする。
    中盤
    ここまで読んだんだから何とか面白くなって欲しいと思う。
    後半
    作者も途中から飽きてきたのかなと思うほど適当な風呂敷の畳み方で終わる。

  • やっている事は確かに凄いが、「だから何だ」感が半端ない。

  • 今年読んだミステリーで何が面白かったかな
    って考えたときに、これは入るな
    面白かった
    ひねった感じでの面白さ
    単純に、その構造自体が面白いってんじゃなくて、
    ミステリーを読んだうえで面白いみたいな?
    読んだ上だと単純に面白いんだけどね
    よーやるよって感じw

  • ミステリ好きを逆なでしすぎてる。

  • 2018/5/21

  • これは最後までふせんを広い集めてぐしゃぐしゃポイッとかされたきがする。
    ミステリーサークルのOGmbが集まって殺人がおきる。
    1章ずつそれを読みながら解答をしていくというテレビ番組に変わる

  • これは…
    とりあえず考えるの大変そうだったけど
    楽しかっただろうな。
    だけどお話としては楽しめず。
    2015年にしちゃテレビの仕組みが古いな

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著者プロフィール

1963年、山形県生まれ。2007年に『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞を受賞してデビュー。2011年に短篇「人間の尊厳と八〇〇メートル」で、第64回日本推理作家協会賞を受賞。2014年、『最後のトリック』(『ウルチモ・トルッコ』を改題)がベストセラーとなる。2015年刊『ミステリー・アリーナ』で同年の「本格ミステリ・ベスト10」第1位、「このミステリーがすごい!」6位、「週刊文春ミステリーベスト10」4位となる。

「2021年 『虚像のアラベスク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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