馬車でおつかいに (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566008380

感想・レビュー・書評

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  • いやぁ、笑った笑った!
    『ロバのシルベスターとまほうのこいし』で有名なウィリアム・スタイグの作品。図書館で偶然目にとまり、「あれ、これは知らないわ」と読んでみたらこれがもう大笑い。
    静かな館内で、笑い声を抑えるのが本当に大変だった。

    ブタのお百姓さん・パーマーさんと、雇人(?)のロバ・エべネザーじいさんの珍道中の話。
    市場で野菜を売り、家族へのお土産も買い、さて帰ろうとしたら次々に災難がふりかかる。
    その対処の仕方がもう毎度毎度必死なのに、どこか可笑しくて仕方がない。
    スタイグの表情豊かな絵が、更にその可笑しさを盛り上げる。

    そもそも、パーマーさんとエベネザーじいさんの関係からして可笑しいのだ。
    年寄りで眼は悪いわ足は悪いわ、でも口だけ達者なロバなのだが、何だか気が合うらしい。
    売り上げでエベネザーじいさんのお土産も買ってあげたり、森の中の倒木が邪魔だからと斧をふるうパーマーさんを「記念に」とエベネザーじいさんがカメラに撮ったり。
    帰宅が遅れそうになったら「わしにムチをくれたらどうでがんしょう」とロバ自ら提案したり。
    あ、もちろんふたりは二足歩行です(笑)
    最後はパーマーさんがロバをおんぶして自転車で帰るのだが、なんとその背中でロバはいびきをかいて寝てしまう。

    こんなにも一生懸命なのは、家族の元へ帰ってお土産を渡して喜ばせたいというただその一心。
    涙ぐましいほどの健闘で、そのお父さんぶりが可笑しいけれど格好良いのだ。
    どうなる?どうなる?とハラハラさせながらも笑わせ、最後でしっかり安心させる。
    父の日に読みたい、スタイグの絵本の虜になりそうな一冊。

    せたていじさんの和訳も、日本語の良さが生かされていて素敵だ。
    約16分。中学年から中学生までいけそう。

  • おひゃくしょうブタの、パーマーさんと、
    じいさんロバのエベネザーじいさん。
    街へ野菜を売りに行く。
    そこでお土産に買ったいろんなものが…
    帰りの道中の災難に役立ちます。

    しかし、ついにはエベネザーじいさんが足をくじいてしまう。そこで、パーマーさんが馬車を引くことになるのだけど…

    家にたどり着いた時には、なぜか自転車のうしろにロバをのせたパーマーさんが…
    しっちゃかめっちゃかだけど、終わりよければすべてよしですー☺️

    それから、この絵本の素晴らしさはなんといっても瀬田貞二先生の翻訳ですね、
    「なんてうまいこった!」
    エベネザーじいさんの言葉なんて最高なんだから!

  • 擬人化したぶたとろば、雇い主と雇われ人の関係だけれど、上下関係ではなく協力関係なのがほほえましい。最後のほうで『わが友エベネザー』っていってるからね。
    ももんがちゃんにはちょっと長いかなと思ったが、意外としっかりと聞いている。
    瀬田ていじさんの訳がすばらしい。
    雨の表現、しのつく大雨、雨のまんまく
    空もくずれるような泣き声、
    もんどりうって、
    たおれふしました
    どこ吹く風…なんておもしろい訳がいっぱい

  • 家で待っている人がいると、何としても帰れるわ❣️

  • スタイグの絵はとても愉快。憎めないキャラについクスっと笑ってしまいます。

  • ずっと欲しかった本。でも子供もおおきくなってしまった今、絵本は贅沢品。でもやっと買えました!
    のんびりとしたアメリカの田舎を舞台に、ぶたのご主人と雇われ者のロバがくりひろげる珍道中。
    瀬田貞二のクラッシックな日本語がとても好きです

  • 訳がいいし何度失敗しても諦めないパーマーさんにあっぱれ。

  • お父さんは 何があっても家族が待つ家に向かいます
    困難もなんのその

    お父さんはたいへんです

  • まるで人間のような動物達のセリフがおかしい。とっても気に入った。

  • スタイグ大好きな私と娘。馬車で町に買い物に出ただけだったのに、次から次に難事が降りかかって・・・果たして無事に帰れるのでしょうか。娘曰く「おもしろすぎる本」。

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