- Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
- / ISBN・EAN: 9784566023734
感想・レビュー・書評
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再読終了。こちら追補編は、本編の補足資料集。エルフの来歴、指輪が作られた頃からの上古の歴史と、ゴンドール、ローハン、ドワーフ、ホビットらのそれぞれの歴史。そして指輪戦争後の指輪の仲間のその後など。そして言語学者トールキンらしい、中つ国の言語の成り立ち(難しい)のほか、巻末には人名や地名の事典も。
個人的にはやはり、指輪の仲間の後日譚が切ない。フロドが去ったあと、サムは沢山の子供に恵まれ(長男の名前はフロド)そのうち一人の娘は、ピピンの息子と結婚。サム自身は充分に長生きしたあと、最後の指輪保持者として西方へ去る。
メリーとピピンもホビット庄でそれぞれ活躍するが、メリー102歳のとき、死期が近いことを悟ったローハンのエオメル王から一目会いたいと連絡が来て、メリーとピピンは荷物をまとめ家督を息子に譲ってローハンへ。エオメルを見取った後はゴンドールで余生を送り、亡くなる。
そののち、長命の王アラゴルンにもついに死が訪れる。ほとんどのエルフが西方へ旅立ったあともアラゴルンのために残っていたレゴラスは、彼の死後ついに船を作り、ギムリとともに西方へ旅立った。
「この船が去った時、中つ国では、指輪の仲間は跡を絶った。」
以下、第3紀年表(ゴンドール暦)から指輪戦争前の出来事(おもに誕生年)を少し抜粋。レゴラスの誕生日はなぜかない(※映画では裂け谷の双子よりちょっと年上設定)サムとファラミアはため年なんですね。
130年 エルロンドの息子、エルラダンとエルロヒア生まれる
241年 アルウェン・ウンドーミエル生まれる
1050年 緑森を影がおおうようになって、人々、初めてこれを闇の森と呼ぶ
2890年 ホビット庄にビルボ生まれる
2931年 3月1日、アラソルン二世の息子アラゴルン生まれる
2942年 ビルボ、指輪を持ってホビット庄に帰る
2968年 フロド生まれる
2978年 デネソール二世の息子ボロミア生まれる
2983年 デネソールの息子ファラミア生まれる。サムワイズ生まれる
2991年 エオムンドの息子エオメル、ローハンに生まれる
2995年 エオメルの妹エオウィン生まれる
3018年-3019年 指輪戦争 3月25日 指輪滅却
※目次
A 王たち、統治者たちの年代記
1 ヌメノールの王たち(ヌメノール/亡国の民の王国/エリアドール、アルノール、そしてイシルドゥアの後継者たち/ゴンドール、またアナリオンの後継者たち/アラゴルンとアルウェンの物語)
2 エオル王家
3 ドゥリンの一族
B 代々の物語(西方諸国年代記)
第二紀
第三紀(大いなる年の年表/パラド=ドゥアの崩壊より第三紀の終りにいたるまでの主要事項の年表/指輪の仲間に関するその後の出来事)
C ホビット家系表
D ホビット庄暦(永年使用)
E 書き方、綴り方
1 単語及び固有名詞の発音
2 書記法(フェアノール文字/キアス)
F
1 第三紀の諸言語と諸種族(エルフのことば/人間のことば/ホビットのことば/そのほかの種族のこと)
2 翻訳について(三つの名前についての注)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホビットを読み終わって、指輪物語に10巻目があることを思いだし、ようやく購入。
指輪物語の続きなのかと思ってたら、後半は完全に辞書。
前半は種族ごとの解説、家系図、歴史に各言語についての説明などなどマニアックな知識がいっぱい。
どう読もうかと戸惑ったけど、家系図けっこーおもしろい。
ドワーフの家系図はホビットにも直接通じるし。
また歴史の部分では、ホビットの話や指輪物語の話、さらに指輪物語後の話がまとめられており、歴史を見るだけでも大作を読んだ気分になれる。
物語として読めるのは、アラゴルンとアルウェンの話。
二人の出逢いから最期までがよくわかって、これだけでも買って良かった。
さすがに言語の解説やら辞書部分は読破できてないけど、今後も映画を見るときなんかに役立ちそうな一冊です。
これを片手に指輪物語1~9を読み返そうと思います。-
「後半は完全に辞書。」
瀬田貞二訳に、田中明子が手を入れてからは読んでいないので、この本はチョッと立ち読みしただけで未読。これを読むと書かれ...「後半は完全に辞書。」
瀬田貞二訳に、田中明子が手を入れてからは読んでいないので、この本はチョッと立ち読みしただけで未読。これを読むと書かれざる物語を想像して切なくなりそう、、、早く「シルマリルの物語」を読まなきゃ。。。
2013/02/01
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壮大な「指輪物語」をより一層楽しむために-。アラゴルンの先祖や、指輪の仲間のその後がわかる。巻末に詳細な索引付き。「指輪物語」の、なお深い物語の広がりが堪能できる。
原題:The lord of the rings -
噂に聞いてた追補編をついに読みました。指輪物語の壮大な物語は、これにまとめられている言語体系や系譜図、歴史の上に成り立っていたのかと、改めてトールキンの凄さに感じ入りました。映画製作も、かなり原作に忠実だと思っていましたが追補編の内容も踏まえた贅沢な作りになっていたみたいです。もしかしたらエルフ語の発音も、トールキンの資料から再現されているのかもしれません。『ホビットの冒険』は映画しか見ていないので、原作を読みたくなりました。
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トールキンの、この物語世界の構築の完璧さに、うっとりする。なので、お願いだから、『トム・ボンバディルの冒険』を、邦訳して下さい!
あの、映画でブームになった時に、ものすごーく期待したんですけど。。。(号泣)
この「追補編」の文庫版が出るくらいなんだから、どうかどうか、再考して欲しいです。映画にも出てこなかった、大人気キャラ、トム・ボンバディル。。。なんとかしてくれーっ! -
トルーキンによるファンタジーの金字塔、指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)の筆者自身による用語集・事典のようなもの。
本書自体は物語ではないので多少骨が折れるが、これを読むことで本編の世界観が補完され、より味わいを増すことは確か。本編後のサムについての記載を読んで、心の温まる思いがした。 -
上質なファンタジーには、書かれない設定や物語がある。背景の緻密さこそが、その物語のリアリティを支えるのだ。
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読み始めてみたが、ちんぷんかんぷん。
先に物語のやつを読んでから読み直そうと思った。
2020/08/11追記
シルマリルの物語を挫折したので読み直すことはないだろう。