- Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
- / ISBN・EAN: 9784566024304
作品紹介・あらすじ
野球チームの監督を殺害した容疑で裁判にかけられるジェレミー。-あのやさしい兄が人を傷つけるなんて、ありえない!妹のホープだけは無実を信じているのだが、事件について、兄はひとことも話そうとしない。「お願い、ジェレミー、やってないって伝えて!」-2012年エドガー・アラン・ポー賞(YA小説部門)受賞。
感想・レビュー・書評
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エドガー・アラン・ポー賞受賞作品。
ちょっと障害を持っていて、変わっているけど優しいお兄さんと、殺人容疑をかけられたそのお兄さんを助けようとする妹の話。
表紙の瓶が、話に出てくる瓶と違うのがいただけない(作中の瓶は、ピクルスやジャム、薬の瓶)が、全体的にうまくできていて、この手の作品にありがちなエグ過ぎない点もよかった。
英米ヤングアダルトものらしく、男女交際の場面も出て来るので、高校生以上にお薦めしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もしかして!と思った登場人物がやはり犯人だった。ホープはhopeless じゃなくてhopefulな女の子で最高だった。空き瓶のお話も素敵だった。彼らは私たちと違う感覚を持って素敵な世界で生きているんだよね。本当に良い作品。
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兄が集めていた瓶
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映画にできそうだな~~
そんな感じのどんでん返しっぷり -
面白い本って、意外に面白そうに見えなかったりするから不思議。「沈黙の殺人者」なんてタイトル、全然面白そうじゃないし、あらすじを読んでもそれほど面白そうじゃなくて、あまり期待しないで読んだのに。 面白かった。いや、謎解きとしてはあまり面白くなかった。あり得ないでしょう、この人、のパターン。ミステリって、意外な人が犯人でないといけないという方向に進みすぎて、そういうことってほんとにありえるのか?みたいな人を作ってしまってるものが最近多いような気がする。まあ、それは別にいいけど。
でもとにかく人物がよかった。特にお兄さんのジェレミーと主人公のホープ。ある意味お母さんのリタも。ジェレミーは自閉症というかアスペルガーというか発達障害というか、そういう人なんだけど、その美しい心、そして彼を常に肯定し愛し続けるホープが良い。
著者のダンディ・デイリー・マコールさんには「ジェレミーの魂をもった」娘さんがいるそうだけど(訳者あとがき)、それでなのか、本当にリアルかつ肯定的に描かれている。ジェレミーが集めている瓶の意味が分かった時の頭を殴られたような衝撃といったら。
ついでに、チェイス、私も好きだったんだけどなぁ。
評論社のこのシリーズは良い本が揃っていていいね。ぜひ学校の図書室にも入れてほしいな。 -
主人公の一途さ、兄弟愛がとても良い。
犯人が気になり、一気に読んでしまう。
切ない結末ではあったが、希望を感じる結末だった。
このシリーズはどれも面白い!今後も継続して刊行してほしい。 -
読んで良かった。主人公がとても良い。頑張った!って感じで勢いよく本が閉じられる。楽しかった。
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野球チームの監督を殺害した容疑で裁判にかけられるジェレミー。―あのやさしい兄が人を傷つけるなんて、ありえない!妹のホープだけは無実を信じているのだが、事件について、兄はひとことも話そうとしない。「お願い、ジェレミー、やってないって伝えて!」―2012年エドガー・アラン・ポー賞(YA小説部門)受賞。
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アスペルガー症候群の兄・ジェレミーが、大好きな野球チームのコーチの殺人犯として逮捕された。ジェレミーは、ずい分前から言葉を発していない。妹のホープは、ジェレミーの無実を信じて、真犯人を突き止めようと画画策する。親友のTJ、あこがれていた保安官の息子・チェイス。二人の協力のもと、ジェレミーの無実を証明しようと奔走するホープ。そして真実…。
自由奔放な母・リタ。真面目な保安官のチェイスの父親、ジェレミーを弁護する才能ある弁護士。様々な思いの大人たち、兄の障害に対する無理解の中奮闘するホープ。そして真犯人。
エドガーアランポー賞は、いつも興味ある作品を選んでいるように感じる。