おじいちゃんのゆめのしま (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

著者 : ベンジー・デイヴィス 小川仁央

• 評論社 (2016年2月1日発売)

作品紹介・あらすじ

だいすきなおじいちゃんとふねででかけたシド。すばらしいしまでゆめのようなじかんをすごした。でも、かえるときがきて…-おじいちゃんとおとこのこのあたたかいものがたり。AOI世界イラスト賞(子どもの本部門)、セインズベリー(イギリス)の児童図書賞最優秀絵本。

感想・レビュー・書評

[cinejazz0906さんの感想 · 2024年4月22日]

〝大好きなお爺ちゃんの家に行ったら､何処にもいない｡帰ろうとしたら｢来てたんだね!｣と､上の方から声がした｡ シドは､恐る恐る梯子を昇っていくと､出かける用意をしたお爺ちゃんが屋根裏部屋で待っていた｡お爺ちゃんが､隅の壁を覆っていたシーツを引っ張ると､大きなドアが現れた｢先においき､シド｣･･･ドアを押し開けたシドは､とてつもなく背の高い船のデッキに立っていた! まわりじゅう､屋根の海だった!〟･･･素晴らしい島で､夢のような時間を過ごした､シドとお爺ちゃん｡ 今はもういない､大切な人とのあたたかい物語｡

[錠前さんの感想 · 2023年7月20日]

読了
この作者の優しい雰囲気の絵と物語が好き

[司書KODOMOブックリスト（注：「司書になるため勉強中」のアカウントです）さんの感想 · 2023年6月3日]

「だいすきなおじいちゃんとふねででかけたシド。すばらしいしまでゆめのようなじかんをすごした。でも、かえるときがきて…-おじいちゃんとおとこのこのあたたかいものがたり。AOI世界イラスト賞(子どもの本部門)、セインズベリー(イギリス)の児童図書賞最優秀絵本。]

[castagnaさんの感想 · 2022年8月22日]

GRANDAD'S ISLAND by BENJ I DAVIES 2015
小川仁央　訳　2016

シドのおじいちゃんの家は
にわのおくのもんをとおって、
きぎをぬけたとこ

かぎはうえきばちのした
だからいつでも、
いきたいときにいかれる


あるひ、シドがおじいちゃんのうちに行くと
おじいちゃんはよんでもでてこない

かえろうとすると、おじいちゃんのこえがして
「みせたいものがあるんだよ」
と、やねうらへ

そこにはおじいちゃんがせかいじゅうからあつめたものであふれていて

かべにおおきなドアがあった

ドアを、おしあけると

そこはふねのデッキの上で

おじいちゃんはハンドルをひいて出航

水平線にみえた島に上陸

ふたりはまるたごやをみつけて
しまをくまなくたんけん

すばらしいしまだった
ずっとここでくらしたいほど

しかしいつかは帰らねばならないことはわかっていた

するとおじいちゃんは
「ここに、のころうとおもう」といいだした

さいごにハグして、シドはみんなにお別れを言い
ひとりふねにのり、こうかいにでた

よくあさ
シドはまたおじいちゃんのうちへいったけど
もういない

やねうらべやはしずまりかえり
ドアもなくて

そのとき、窓辺にコツコツと音がして

鳥が

4分30秒

[everydaysundayさんの感想 · 2021年9月10日]

図書館で借り。
なんとなく、「カールじいさんと空飛ぶ家」を思い出したりした。おじいちゃんの性格はだいぶ違うけど。
おじいちゃんと子どもとの別れ、というと死によって分かれることを思い浮かべるけど、これは新天地に旅立ってたくましく根を下ろすおじいちゃんとの別れ、というお話なので新鮮だった。
いや、もしかしてこれは死のメタファーか？それにしては明るい話なのでやっぱり明るい門出の別れかな…と思ったり。

[瑞祥さんの感想 · 2021年3月23日]

2021/03/13 瑞、図書館にて
あ行から借りるで統一した日。

可愛い絵が素敵でいい。
おじいちゃんとのたくさんの思い出がシドにはたくさんあるんだろうな、
奥深い話だった。

[junkotetuさんの感想 · 2021年3月18日]

さわやかな別れね❣️

[1376531番目の読書家さんの感想 · 2020年8月2日]

とても素敵なおはなしでした

[父親目線で選ぶ絵本など♪さんの感想 · 2020年7月11日]

４歳～。
色彩豊でセンスの良い絵柄です。夢と儚さを感じるストーリーですが、子どもには展開がやや理解しくいという印象を受けました。文学が好きな大人にもおすすめ。

[pochasukeさんの感想 · 2020年2月9日]

年中さん

著者プロフィール

イギリスのイラストレーター、絵本作家。大学でアニメーションを学ぶ。日本では、『おじいちゃんのゆめのしま』『あのひのクジラ』『くまくんのたからさがし』などの絵本が紹介されている。

「2023年 『パフィン島の灯台守』 で使われていた紹介文から引用しています。」