漫画のスキマ―マンガのツボがここにある! (Comickersテクニックブック)

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  • Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784568502718

感想・レビュー・書評

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  •  いざ漫画を描こうと思ったときに、いまいちよくわからない部分が多々出てくる。例えば背景を描くコマと描かないコマの違いってなんだろう、とか背景を白いままにしておく場合と黒くする場合、はたまたスクリーントーンを貼る場合とでどれにするか決める決定基準てなんだろう、とかタチキリまで絵を描く場合とそうじゃない場合の判断基準ってなんだろうとか。
     プロの方の漫画を読んでいても感じ方は様々で、あのスピード感はどうしてそう感じるのか、逆に本当はスピード感がなきゃいけないところのはずなのに感じない時はなにがそうさせているのか。ものすごく感動するシーンと、本当はここが感動のシーンなのだろうけどそこまで感じないシーンとの違いはなんなのか。
     もちろん人それぞれの感じかたの違いもあるのだろうけれど、この本ではそれらの疑問を技術的なアプローチからひも解いてくれる。目線誘導による効果。間の作り方、使い方と感情の開放。コマの圧縮と開放など。読んでも難しくてまだよくわららない部分も多々あるし、これがすべてというわけではないのだろうけれど、漫画を描くのなら知っておいた方が知らないよりいいだろうことばかり。
     音楽理論と同じでなんとなく感覚でできちゃう人もいるんだけど実はこういうコード進行だからこう感じるとか、それぞれの調で終わる音が基本的には決まってるとか、なのにあえてはずしてるんだこの曲は!みたいな実は緻密な計算と理由があるんだよということを漫画でも語りたいという著者の気持ちが伝わる1冊です。

  • 視線誘導の話がとても勉強になった。しかし、サンプルと説明は近くに置いてほしかったな…。

  • マンガのコマ割の仕方など、演出に関するテクニックが細かく載っていて、とてもためになりました。
    この前のシリーズの「漫々快々」も演出のことに関する本でしたが、これはより突っ込んだ内容となっていて、すでに何本もマンガを描いている人が対象となっています。
    レイアウトの仕方によって効果線などに頼らなくてもスピーディな視線誘導ができたり、逆に読者の視線を止めたりなど、そのへんの演出テクニックがいろいろ載ってて目からウロコでした!

  • 実践向け。理屈の全てを踏まえながら書くのは厳しいけど、知らないよりは知っていたほうがいいことが沢山。コマ割りに悩んだ時に。コマの視線誘導・ページ調整のテクニックなどが主題。

    追記
    内容はすごくいいんだけど、引用しているサンプルがどこにあるのかが驚くほど分かりにくい。(~P参照)の一言でもあれば格段に使い勝手が上がるだけに残念。

  • あんま使ってないのでなんともですが、良書だと思います

    ほかの漫画実用書(笑)よりまとも(高度)なこと描いてあります。

    具体的にいうとこまわりや視線誘導、それにともなう構図、ストーリーの考え方深め方などなど


    漫画実用書と銘打った本にありがちな、漫画的人体、萌える表情の書き方みたいのは載ってません。
    私見ですが、そういうのはたとえば実際に見て描いたり、プロの作品を模写したりして身につけていくのが近道だとおもうので、こういう本こそ漫画実用書としてあるべきだと考えます。
    もっとも、コマ割りなども描いて覚えるのが一番なんでしょうけど。

  • まだ何十回も読まないとダメだ…!

  • 魅力的な漫画を描くための解説書。
    活用したい技法が盛りだくさんです。
    特にコマ割、視線誘導のお話が勉強になりました。
    内容的に少し難しめなので、同著者の快描教室、漫々快々などで漫画を勉強したり、描いてるけど何だか物足りない人向けだと思います。

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