社会起業家: よい社会をつくる人たち (PHP新書 134)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569613604

作品紹介・あらすじ

社会起業家とは「医療、福祉、教育、環境、文化などの社会サービスを事業として行う人たち」である。マクロ公共政策と手厚い社会保障を柱とする従来型福祉国家に代わって、自立型福祉システムを構築し、社会を活性化する存在として、まずイギリスで注目された。今、日本でも、単なるボランティアとも、経済的利益だけを追求する起業家とも違う「社会起業家たち」が現れはじめた。本書では「よい社会」の創造を目指す彼らのユニークな活動を通して、次代を担う新しい生き方・働き方を提案する。

感想・レビュー・書評

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  • 会社経営者・一般社会人・学生の方々に読んでもらいたい一冊です。

    個人主義を利己主義に履き違えている日本人。金は生きていくうえでの手段であるにも関らず、金に振り回されたり金におぼれたり、金に追いかけられたりしている日本人!寂しい限りです。

    経済もあくまで人間が生きていくうえでの手段です。経済も会社も当然仕事も生きていくうえでの手段です。

    手段であり目的ではありません。もっと大事なものがあるはずです。そのことがこの本に書かれています。多くの方々に読んでいただき今後の豊な人生を過ごすためのヒントにして頂きたいと思います。

  •  駒崎弘樹氏「社会を変える」を仕事にするで推薦されていた著書。


     デモスの報告書では、成功する社会起業家に共通する資質として、①リーダーシップがあること、②ストーリー・テラーであること、③「人」のマネジメントができること、④理想家でありオポチュニスト(ご都合主義者)であること、⑤アライアンス(同盟)の構築者であること、の五つが挙げられている。

     私自身もこの数年間、非営利組織の経営に携わっているが、その体験からすると、非営利組織経営のコツとしては次の三つが挙げられる。
     第一は、使命を明確にすることである。私たちの組織の場合、それは世にないものをつくる第一号になろうと語りかけ、賛同者を集めることである。その使命に賛同しない人とは仕事を共にしない。
     第二は、その使命を達成するために、面白く、わくわくする気持ちで働く人だけ選定することである。…
     第三は、営利企業においては、業績をあげられない人、稼げない人は敗者である。非営利組織においても、敗者をつくるルールがないと、緊張感がなくなり、組織全体が怠け者集団となって堕落してしまう。もともと非営利組織は競争的な環境におかれていないので、そのためのルールづくりは特に重要である。

     ドラッカーの考える非営利組織の自己評価手法とは次のようなものである。
     第一に、使命はあるか。…
     第二に、顧客は満足しているか。…
     第三に、社会的に見て存在価値があるのか。…
     第四に、成果があるか。

  • ・社会起業家が、ボランティアリーダーと違うのは、やることを狭く
     絞り込まずに、どんどん拡大し、それを実現するために関係者の
     ネットワークを作っていくこと。

    ・知識社会では、コミュニティーが人材を確保する。

  • 僕も社会起業家を目指してます。
    大阪市で学んだことをきっと移住先で活かします。
    ドラッカーがネクストソサエティで話していたようにNPOや社会起業家が活躍する時代がそこまで来てると思います。
    この本は古いですが社会起業家とはなんたるかがわかると思います。
    昔関関同立が社会人大学院で試験的に行った社会起業家研修を思い出しました。
    ちなみにオールAやったんですよd(^_^o)

  • 福祉とは心理的ベネフィットも増進させること。

  • 少し古い本ですが、「社会起業家」というものがよく分かる1冊。後半の日本の事例は特に興味深かったです。私もNPOに長年ボランティアとしてかかわっている身として、「個人間で起こる化学反応は体験する人にとっては魅力的なものであるため、それが起これば、人々は無給でも集まってくる」という1文には強く共感しました。

  • 2000年に書かれた社会起業家についておそらく日本で初めての本

    こうゆう本とは学生の頃に出会っておきたかったのです

  • 教育の分野で活躍する起業家の例があがっていたのがよかった。
    また、海外での実例も豊富にとりあげられており、
    アメリカなどは日本より非営利組織のマネジメントが進んでいるとかんじた。

    この書籍は2000年に出版されたということであるが、10年以上たった現在
    である今でも、社会起業という流れが大きくなっており、
    これからますます注目され、多くの社会起業家が輩出されればと思う。

    社会起業家の原点である本のうちの一冊。

  • 湘南の風に吹かれて豚を売る に紹介あり

  • 社会起業家について書かれた本。
    様々な社会起業家の例が述べられていたが、その中でも特に自分がいいと思えたのは、ホームスクールの例だ。
    各人の興味に沿って学習カリキュラムを組むなど、もう一度高校生に戻って、この学校に行きたいと思った。
    そして素晴らしい事業を生み出す方々を尊敬した。

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