- Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569620770
作品紹介・あらすじ
ここに亡者がいるんです。見えないかもしれないけれど確かにいるんです。怖くて、面白くて、可愛くて…涙が込み上げてしまう感動のクライマックス!最高の時代サスペンス・ファンタジー。
感想・レビュー・書評
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そういえば、これも読んでいた。
たしか、図書館で借りて読んだんだっけ。
おもしろくて時を忘れて、読み終えたときは朝になっていたな~。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
気の向くままに書いておられる印象。
そもそもお梅のあかんべえからしてやや釈然としないのであった。
おりんの子供ゆえの傲慢さが描かれているのは良かったな。 -
宮部みゆきだねって感じの小説。
お初物語だっけ? あれに通じるものがあるけど、こっちの方がちょっと暗い感じかな。
途中まで読んで、この調子で残りページ内で終わるの?と思ったけど、バタバタと終わってしまった。
ふね屋のその後とかには全く触れてないのがちょっと消化不良。 -
「ここに亡者がいるんです。見えないかもしれないけれど確かにいるんです。怖くて、面白くて、可愛くて…涙が込み上げてしまう。」
内容は心温まる物語。
主人公の少女とお化け達の心の交流は読んでいてなんだかほっとする。
少女の優しさがお化けさんたち一人一人を包み込み、その心を溶かしていく様子がいい。
お化けのひとり、お梅ちゃんの「あかんべえ」はとてもせつなく胸が痛む。 -
深川の料理屋「ふね屋」に棲みついている亡者たち。
見える人と見えない人がいるが、なぜか全ての亡者が見えてしまうおりん。
彼らが棲みついているわけをさぐり、成仏させようとするが・・・。
悟ってしまっているかのような亡者たちと、反対に生々しく、妄執につかれている生者。
どちらが本当に恐ろしいのか。
少しずつ明らかになる亡者たちのわけと、生者たちの秘密。
単なる人情噺かと思っていましたが、謎がとけてゆくのが面白かったです。
そしてやっぱり宮部作品。人間の心がとても痛い。。。
だけど時代小説だったからかな。そこまでのダメージはありませんでした。
なんとも切なく、爽やかな読後感でした。 -
小学生の時に読んだ作品
初めてこうゆう分厚くて不思議な本読んだ
すごく面白かった
最後ちょっと切ないけどよかった -
宮部みゆき 『あかんべえ』
昔むかし、ある家族が新たに料理屋を開業した中古物件に出てくる幽霊とのやり取りの話。
料理屋の娘には幽霊が見える様になり、幽霊たちを成仏させる為に奔走w
最後は泣けるミステリー小説。
宮部さんって有名じゃったのねw
知らずに読んだら面白かったんで他のも読もうと思うが、長編が多く何時も断念(笑)
2014年読破 -
おりんの両親が開いた料理屋「ふね屋」の宴席に、どこからともなく抜き身の刀が現れた。成仏できずに「ふね屋」にいるお化け・おどろ髪の仕業だった。しかし、客たちに見えたのは暴れる刀だけ。お化けの姿を見ることができたのは、おりん一人。騒動の噂は深川一帯を駆け巡る。しかし、これでは終わらなかった。お化けはおどろ髪だけではなかったのである。なぜ「ふね屋」には、もののけたちが集うのか。なぜおりんにはお化けが見えるのか。調べていくうちに、30年前の恐ろしい事件が浮かび上がり……。死霊を見てしまう人間の心の闇に鋭く迫りつつ、物語は感動のクライマックスへ。怖くて、面白くて、可愛い物語のラスト100ページは、涙なくして語れない。オーソドックスな時代小説を思わせる始まりだが、物語はミステリーに、ファンタジーへと変化する。ストーリー・テラー宮部みゆきが、その技を遺憾なく発揮した、最高の時代サスペンス・ファンタジー!