- Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569633947
作品紹介・あらすじ
明治維新をもって日本ではあれほど多くの欧米の哲学者・思想家の著作を翻訳刊行し流布せしめたにもかかわらず、英米の保守主義のみはほとんど排除された理由は、何であろうか。初めて明かされる保守主義の真髄。
感想・レビュー・書評
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約20年前に購入しました。評価できる点は、世界の保守主義者の思想がかなり詳細に描かれているところです。各思想家の訳書を読む前の入門書として最適です。自身も、本書のあとに、オルテガの大衆の反逆、バジョットのイギリス憲政論を読むのに良いつなぎとなりました。気になる点は、筆者が相当な自信家であるところです。真の保守の日本人は自分と昭和天皇と吉田茂だけだと言っています。また、別の著書で、安倍元総理は保守ではなく、民族派だとも主張していました。今でも保守と民族派の違いはわかりません。機会があれば、研究しようと思います。保守思想について学びたい人におすすめです。
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必要があり再読した。人を酔わせる名文に載せて、深い学識が披瀝される。まさに鬼に金棒状態だ。*年前、僕の人生を変えた重要な著書である。しかし、最近ネットで筆者の言動を見ていると、これがきっかけで変わって大丈夫だったのか少々不安になる。「狂人とは理性以外を失った人」はこの本で知ったチェスタトンの言葉である。今となっては、筆者を想起させる。
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なぜ国家転覆を狙う左翼分子が「人権」や「平等」を訴えるのかがよくわかった。左翼思想の構造解析の他にも保守思想というものが何なのか、どのような経緯で生まれ、思想的な基盤は何なのかが実によくわかった。
幾つも表記される思想構造の図など非常にわかりやすく、さらに意図的に保守思想を改竄する日本の学識権威、洗脳に対してもこれ以上なく明確に批判している。
これまで現在に至る日本の歪みはGHQによるものだと思っていたが、本書を読了したことで保守思想の本質であったり、さらに奥深い叡知を伺い知ることができた。
バーグ、ハミルトン、ハイエクの他にも改めてアーレントやポパーを是非読んでみようと思う。 -
保守主義ダイジェスト&より掘り下げるためのインデックス。
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著者が区分けした良書、有害な本は今後勉強する上でかなり参考になる。