- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569640624
作品紹介・あらすじ
ロック史上最高のトライアングル「ポリス」を経て、世界中のファンを魅了しつづけるスティングが、初めて語る激動の自伝。音楽ファンのみならず、すべての人を深い感動で包むワールド・ベストセラー。
感想・レビュー・書評
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ティーンエイジャーのころからずっと聴いているスティング。ポリスの時代を経て、母を失い、父を失い、その旅に精神世界の深いところで何かが変容して作品へ反映されてきたその歴史を若干露悪的に綴った自伝。
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私の大好きなスティング初の自伝。
スティングとは「蜂の針」の意味。
黄色と黒の服を着ていたところから名付けられ、この本の装丁もまさに「スティング」だ。
映画やほかの伝記はいくつもあるが、自伝は初めてなのだ。
今では、あんなに有名な私から見たら神様みたいな存在のスティング。
この本を見ると、その栄光の裏側にいかに多くの挫折があったかがよくわかる。
すごく読んでいて、こっちも疲れてしまうくらい…。
でも、それだけ成功した場面になると喜びもひとしおという感じである。
せっかく教員免許持っているにも関わらず、自分の音楽を求めたスティング。
家族不和。両親とのわだかまり。そして、やがて人間的に成長するにしたがって得ることができた真の愛。
何よりもスティングのすごいところは、勉強が大嫌いなくせに、探究心旺盛で実にいろんなことを知っていること。
音楽はもちろん文学、歴史、宗教…なんでも知っているのだ。
音楽もロックやポップスに留まらずジャズ、クラシック。
ありとあらゆる音楽を知っている。
スティングを本当に知ろうと思ったら、これらのこともきちんと理解しなければいけないと思った。
最後に彼の様々な社会活動にはいろいろと見習う点が多い。
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世界的成功を収めたバンド、ポリスから現在まで順調にキャリアを重ね50歳を迎えたロック・ミュージシャンのスティングが自らを振り返る本作品。このジャンルは、ミュージシャンが語りそれをライターが文字に起こしていくタイプの作品が非常に多いが、この作品はスティング自らが長い期間をかけて書き上げたらしい。実際読んでみると、ライターが介在した場合ありがちなバンドや作品の裏話や離婚にまつわる吐露などゴシップ的なものはきれいに選り分けられ、芸名であるスティングではなくゴードン・マシュー・サムナーという1人の人間の半生記になっている