うどんの秘密: ホンモノ・ニセモノの見分け方 (PHP新書 394)
- PHP研究所 (2006年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569652191
作品紹介・あらすじ
コシのある讃岐うどんはニセモノ!?-21世紀に入って空前の「讃岐うどんブーム」到来。全国各地に本場を名乗る店が次々とオープンしたが、はたしてホンモノはどこなのか。"蕎麦の国"から覗いてみると、意外な真実が浮き彫りに。「うどんは関西」とされているが、日本人とうどんのつきあいは古くて深い。稲庭、ほうとう、きしめん、釜揚げ…。伝統と匠の技が交差する。「うどんは馬子が食うもんだ」(『吾輩は猫である』)なんて、もういわせない!粋なうどん通になるための、とっておきの薀蓄と秘伝を開陳。
感想・レビュー・書評
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お蕎麦屋さん(有楽町更級の元ご主人)が書いた、うどんの本です。
かつて、更級で出すうどんは「うどん粉」で作られていた。ところがある日突然、その「うどん粉」の工場が廃業。代替品を調べてみると、同様のものは見つからないではないか。その時から、著者の「うどん粉」探求の日々が始まる…。
いやーしかし。「うどん粉」と「メリケン粉」は何が違うかだの、切り立て(包丁下)の蕎麦は煮てはいけないだの、真っ黒いおだしは関東の「箸でつまんで食べる」文化だの、「寝かし」と「熟成」の真実だの、のっけからトリビアの数々の深いこと。読んでいて少々胃にもたれるほどです(^^;)。
さらに、「北海道の地粉でうどん」ってどうよ?と思っていた(金比羅さんで、讃岐でも国産の小麦だけでは腰が出ないのでオーストラリアなどの海外産を混合して使っていると“習った”ので)のが覆されたり、やはり感動を受けた讃岐うどんの「腰」は、歴史的に見ると必ずしも正統ではないのだという話が出てきたり、うどんに対する「常識」を次から次からひっくり返されるのには驚きました。
うどんも突き詰めると油断ならぬなぁ~と、身にしみた一書でありました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そば屋とうどん、うどんのウンチクがたっぷり。
特に小麦の話は興味深い。
そば屋では絶対にそばを注文しよう、と決心しました。 -
職場の先輩に勧められて読みました。
東京の蕎麦屋の主人による、うどんの麺の話でした。 -
今本を読んだ後,"UDON"という映画が公開され,無性にうどんが食べたくなった。
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こっち(関東)に来て感じる事ですが・・・<BR>「うどん屋がない!!」<BR>蕎麦屋は近所に何軒もあるけど、うどん屋は全然ありません。<BR>こっちの蕎麦は汁が真っ黒で全然美味しくないし、<BR>「なんで、うどん屋ないんだ??」と<BR>ずっと思っていましたが理由の一端がわかりました。<BR><BR>『うどんは馬子が食うもんだ』by夏目漱石<BR><BR>なんですとぉ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━おお!!<BR><BR>関東人を見る目が変わりました・・・(´Д⊂ <BR>#まあぁ、蕎麦屋としては、うどんは蕎麦より<BR>#手間が掛かるって事がうどん屋が無い理由らしいですが・・・<BR><BR>元蕎麦屋の大将が書いたらしく、文章はイマイチですが。。<BR>「牧のうどん」行きたくなりました(*´∀`)