ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569674735

感想・レビュー・書評

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  • 「ゲシュタルト構築」という表現がとってもしっくりきました。

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    筋トレをする時に、動かす筋肉の名前と働きを知り、その部分を使うことを意識するのが効果的なのと同じく、

    読書中、次の行を意識下から上にあげてくることを意識する(→自分で普段のRAS(網様体賦活系)の働きを操作できる)ことは、かなり重要なこと。ハイサイクルと同じく、速読の第一歩だと思います。
    (ちなみに言うと、RASを知れば、気分が落ち込んだりぐるぐる考えてしまう時などに、うまくセルフコントロールできるようになるのではないかと思います。)

    啓発本などには、こうすればいい!という内容がたくさん載っていますが、苫米地さんのこの本は科学的な説明がされていてその根拠が腑に落ちました。年単位で時間はかかると思いますが、実践後効果を感じられたら、またここに返信の形で書きたいと思います。

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    スキルを得る本については、実践した人に何らかの効果はあったか、あるいは変化がなかったか、という情報があれば、もっと実践しやすくなると思います。実践した人のもともとの状態、そして読後実践した後に感じる変化を、共有できればと思います。

    腑に落ちたら、行動あるのみ!

  • 中々に尖った人材で、切り口鋭く身近にいたらお近づきになりたく無いタイプの人ではなかろうか。

    本著は速読の本としては質の良いものだと思う。

    情報量・知識量を高め、先読みし、クロックサイクルを上げることでハイサイクル・リーディングを身につける。よほど巷のハウツー本よりわかりやすい。

  • 2行読み、3行読み
    この本を1.5hで読むには、見開き1分
    ハイサイクルトレーニング
    いつもより2倍の早さで読んでみる。他の行動も意識して速くする。
    早口で本を読む
    ノンフィクションの方がトレーニングしやすい。
    トレーニング方法
    すべての行動を加速する
    並列度を上げる
    メニュー1秒決め
    本の二冊同時読み
    抽象度を上げる
    読まなくていい本を見つける方法

  • 速読法の世界を脳神経学的に整理している。速読のためには、沢山の本を読み、速読に叶う予備知識を蓄えていることが根底には必要としている。巷で流行っている速読法は、潜在意識を利用したり、読み飛ばし的な読書法である。それでは文体を含めて読書の醍醐味や著者との対話に欠けてしまう。とても納得感のある説明だと思った。速読のコツは、意識的にクロックサイクルを早く上げて読み、さらに現在読んでいる文章の先読みを並行して行なうといういたってシンプルな手法であった。

  • ばか

  •  速読に必要な物が知識量だというのは賛成だ。知らない事を読んでも分かりはしない。「読書の技法」という本で、佐藤優はベースとなる基本書を熟読しろと言っていた、苫米地も本書で3回、4回、5回と読んで著者の人格になって読書をしろと言っている。
     
     面白いテクニックも結構あった。
     【先読み術】これは読んでいる行の次も視界に入れて、無意識の力を借りて先に脳内で処理しておく。人間は意外と視野が広いので、理解しなくても訓練しなくても、見開きは当然見える。一度頭を通った言葉は理解しやすいし、試しにやってみたら出来た。目が次に次にと進むので、早く読むぞという気持ちで読むと、活字の上を視界が滑って行く様な感覚になった。
     【ハイスピード・ツイートリーディング】読みながら高速でぶつぶつと呟くだけの簡単なテクニック。私は理解できないときや、単純な入力作業を長時間行うときは口に出して手を動かす。そうすると意識が空想に持って行かれず、イージーミスが減る。朗読というのはかなり効果があって、後頭部の筋肉を動かすので頭は冴えるし、回転も上がる。寝起きにやってもいいくらいだ。今日はボーッとするな、という人は、試しに読書をして、超高速でぶつぶつと呟いてみると良い。
     【ニュースに反論する】一つのニュースに対して、即座に反論を5つ、そしてその反論を5つ。慣れたら肯定と否定を5つずつ提示する。知識は自分の言葉で説明出来ないと、理解しているとは言えない。このテクニックで反論をして、調べることで忘れない知識を作ることが出来る。それに、疑問点は次に進む道標になるので、勉強をしたいことがあった時に何をすれば良いのかがすぐに分かるようになる。
     
     この辺りが、すぐに使って効果のある、現代人向けの使えるテクニックだ。どんどん使って、たくさん読もう。
     

  • 速読にはテクニックが色々あるけど、最終的には知識量が必要。とは言いつつ、先読みやイメージ化、二つの人格を持つなど、すぐ出来るテクニックも提示してくれています。ただいきなり冒頭から身も蓋もない事が書かれてたりw

  • 後半、速読の話どこいったー!?
    いやでもおもしろい本でした。
    苫米地さんって恐竜が好きなんですねきっと。

    正直言って、今の僕のレベルではまだこの本の内容の半分もわかっていないと思います。
    この著者ちょっと頭が良すぎる気がします。
    これも多分知ってるか知ってないかだとは思うんですけど…そう考えるとなんだかワクワクします。
    コーチングに繋がる話(というかむしろコーチングから繋がってきてる話)もたくさんあってもっともっと知りたいと感じました。

    また読み返します。

  • 脳の思考サイクルを高速化させることにより読むのが早くなる。それは並列化やイメージ力を習得することで実現できる。内容を速く理解する為には知識が必要で、知識を積むためには本を読む必要がある。
    読み終えた感想をあえてざっくりいうと、速読は魔法の様なテクニックなんて無くて慣れしかないということになる。だけれど、そのための手助けやヒントになるような手法から、考え方や心構えなどが紹介されている。

  • 脳の機能を高めて、結果的に本を早く読めるようになるための本。

    この本を読むと、そもそも本を読むことについての認識が変わる。
    ただ印刷された文字を目で追うだけの作業ではないということだ。

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

苫米地英人の作品

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