論語: 現代語抄訳 欲望に振り回されない生き方

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569693026

感想・レビュー・書評

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  • 人間としていかにという内容。
    読み手によって感じ方は様々だろうと思う。

  • *実力以上の肩書を求めない。
    たとえば自分の実力ではなく、有力者の縁故で出世した場合、必ずその人は批判の対象となる。出世や肩書はそれなりの実績や実力がともなっていないと不公平であるからだ。だから地位ある者は、必ずそれに見合う実績・実力がなければならない。同様に、人に認めてもらうには、認めてもらえるだけの実力がなければならない。実力もないのに有名になったり重職を得ることは、軽蔑の対象となり本人にとってもつらいことだ。金メッキはいつかははがれるのが世の習いであるからだ。
    *徳があって孤立することはない。必ず共感する者が集まってくる。「徳は弧ならず、必ず隣あり」。徳のある人には必ず人はついてくるものである。
    *人が道を求めて学ぶとき、学ぶことの大切さを知っている者は、知らない者優れているが、道を好んで学ぶ者には及ばない。だが、好んで学ぶ者は、楽しんで学んでいる者にはかなわない。学問をするにしても仕事をするにしても、「知る」「好む」「楽しむ」という三つの境地があると、その深浅厚薄を説いた有名な一説。すなわち、「知る」とは理性を働かせてそれに迫ろうとする客観的段階。「好む」とは感情の作用であるから、「知る」よりはさらに一歩進んだ主観的なものとなる。そして「楽しむ」となると、理性とか感情の区別なく、一体となって融合している境地。したがって、何事も「楽しむ」境地になれば最高の状態なのである。

  • 論語と現代のことを関連づけて考えることができる。

  • 原漢文は掲載されておらず,和文に訳したものと,それをさらに現代文に訳したもが掲載されており,その解説が後に続く。難しい漢字には全てふりがながふられており,読みやすい。

    高校生の漢文の教科書以降,ろくに論語も読んだことのない身にとっては,入門書としては最適な書である。日本語としても定着している,温故知新や付和雷同などの原典がここにある。

    学んで思わざれば即ち冥し,思うて学ばざれば此れ危うし。全くその通りである。

  • 孔子先生の思考が素晴らしすぎる。激しく同意の一冊。

    小学校の教科書にしていいレベル。
    気になった言葉を書いていたら、2000文字を超えてしまう。

  • 原漢文は掲載されておらず,和文に訳したものと,それをさらに現代文に訳したもが掲載されており,その解説が後に続く。難しい漢字には全てふりがながふられており,読みやすい。<br /><br />高校生の漢文の教科書以降,ろくに論語も読んだことのない身にとっては,入門書としては最適な書である。日本語としても定着している,温故知新や付和雷同などの原典がここにある。<br /><br />学んで思わざれば即ち冥し,思うて学ばざれば此れ危うし。全くその通りである。

  • 初論語。
    抄訳でその上、現代語訳だから、かなりダイジェストな感じだが、最初にはちょうどいい。

    筆者も言っているように、崇高な聖典ではなく、身近な人間学的なものとして捉えて読むことができる。


    「学問に道と芸あり」といったのは幕末の思想家・佐久間象山だったが、「道」とは己の人格を磨く得の修養、「芸」とは食うための習い事の意味であった。戦後、この「芸の学問」が「勉強」となって、就職に有利なための利害打算の学びになってしまった。

    というのが、印象的だった。

  • あたりまえってむずかしい。

  • 論語です。
    ちょっと著者自身の話が多い気がします。

  • 紀元前の中国の言葉が現代の日本でも通用するということは、人の道は時代や国の影響を受けない普遍的なものなんですね。
    自分の振る舞いを見直したり戒めたりするには最適の書だと思います。
    当たり前のことばかり書かれてるんですけど、それが普段からきちんと行動に移せてるかというと、そうでもなく・・・。
    人間の弱みや甘えの部分を的確に突いてきます。
    論語は訳者によって、同じ言葉でもニュアンスがかなり変わりそうです。
    読み比べてみるのも面白いかもしれませんね。

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