- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569699462
作品紹介・あらすじ
わが子かわいさのあまり無理難題をつきつける「モンスターペアレント」。"いじめなんてない"と逆ギレする「モンスターティーチャー」。自分の気持ちだけを優先する大人たちの増殖が問題となっている。「先生がうちの子を起こして!」「キモイから担任を替えて!」「教師の私にたてつく気か!」…親と学校の壁はますます高くなるばかり。面倒な対話がなくても生きられる現代社会、このバラバラ状態は変わらないのか?民間出身の公立中学校長として奮闘した著者に、真に子どものためになる子育て・教育改革の道を聞く。
感想・レビュー・書評
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人を相手にする仕事って大変なんだけど、その中でも子供だけでなく、その親にまでも気を使って対応しなくてはならない学校の先生って本当に大変だと感じる本。ここに出ている親の主張が本当にあったものだということに驚くし、本当に周りの見えてない人が増えているんだなと思った。でも、最近では無くて、昔から一定数はいたのではないかと。それがより自己中心的なことを言うようになって、教師が疲弊してしまっているのだと思う。
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<u><b>みんなダメダメな中でどう生きるかが問題だ!</b></u>
<span style="color:#cc9966;">わが子かわいさのあまり無理難題をつきつける「モンスターペアレント」。“いじめなんてない”と逆ギレする「モンスターティーチャー」。自分の気持ちだけを優先する大人たちの増殖が問題となっている。「先生がうちの子を起こして!」「キモイから担任を替えて!」「教師の私にたてつく気か!」…親と学校の壁はますます高くなるばかり。面倒な対話がなくても生きられる現代社会、このバラバラ状態は変わらないのか?民間出身の公立中学校長として奮闘した著者に、真に子どものためになる子育て・教育改革の道を聞く。</span>
「教師が駄目だ」とか「親が駄目だ」とかいう議論にはほどほど飽きた。だからと言って、「大人はみんな汚ない!」なんていう奴には失笑するしかない。じゃぁ、子供は全員純真無垢なのかってね。まぁ、子供たちが純真無垢でないことは、子供たちの責任ではないとは思うけれど。
お互いがグループ化してクレームの付けあい。「だから近頃の親は…」「だから近頃の教師は…」「だから最近の子供は…」こんな罪のなすり付けあいになんの意味があるんだろうかということを日々思っていたけれど、この本を読んで、確信した。教師にだって、親にだって、子供にだってイイ奴も悪い奴もいる。グループそのものを批判することなど、意味がない。
「本当の子供達の味方は誰か?」とオビに書いてあるけど、いたって簡単。その答えは、「親」とか「教師」とか「大人」とか「子供たち」とかそういうグループ化されたそのものじゃなくて、そのグループの中にいる名前を持った一人一人の個人だよ。きっと。 -
タイトルにしては内容がまとも。
保護者と教師とのトラブルがケースごとに対談形式でまとめられている。双方の納得をコミュニケーションでどう乗り越えるか。その解決こそ、これからを生きる力=情報編集力が必要だと述べている。また、その力を育む環境づくりに、家庭、学校、地域にて取り組む必要を説き、実例をあげて示している。
藤原和博氏の文章はパワフルで勇気付けられる反面少し荒いところを感じるので、作家のPTAにも参加している川端裕人氏が聞き手の対談形式であることがバランスをよくしていると思った。
読んでいて元気になる本。
教育は消費する対象ではなく「信用を創造する行為」
っていい言葉だなあと思った。 -
公立中学校長を経験された藤原さんと、PTA活動の経験をお持ちの川端さんが、率直な意見交換をされている本をふと思い立って再読しました。
先生の立場から、保護者の立場から、両方の立場から学校を見ている私が今読んでも全く古くなくて、頷ける場面がたくさんあります。
教育の場に、民間の方が「入って」分析するとこうなるんだな、と。明快でわかりやすいです。
この本の一番のお気に入りは、中学校区に専任のソーシャルワーカーの配置をとの提言の部分です。
学校がすべきことと、ソーシャルワーカーに相談したいことの分類も改めて参考になりました。
教育を専門にされてきた方、心理や福祉を専門にされてきた方とは違う角度からの切り込みが興味深くおもしろかったです。 -
全て実話みたいや。親だけでなく、教師の質も問われるよね〜。
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子供向けの藤原先生の本の後に読んでみた。。教師の大変さ、学校の考え方みたいなことに触れられるのはよい。
タイトルから想像した、「いかに教師や学校に要求していくのか、知恵をえられるかも」というようなことではなかった。
自分は親としてこのような要求は学校にはしないと思いつつも、子どもの学校とどのようにかかわったらよいのかとか考えさせられた。 -
学校との関わり方、考えさせられます。夕食時はテレビを消して、子どもとしっかり話をします。